カムルチーをガサった後
ギギを狙っているときに、なんとカムルチーが捕れたのが2019年9月である。もう水槽はいっぱいだったので倉庫から出してこなければギギが捕れても飼えない。損の状況下で私は惰性でガサガサを続けていた。
なんとなくギギがあきらめきれなかったのである。日々ギギを飼う構想を練り、ギギとともにある生活を想像しながらガサガサに励んでいたからだ。
そして結局ある日、飼育サイズのちょうどいいギギをガサで捕まえてしまった。10月ごろだった。
目次
最低のパターン:捕まえてから水槽を用意する
本来、魚を飼育する際には水槽を組んで魚がいない状態で水を回し、2週間ほどを経てバクテリアの定着を促してから魚を入手する。面倒だと思うかもしれないが、これをやるのとやらないのとでは導入時の発病や突然死の確率が全く違う。
今回私が採用した方法は超「行き当たりばったり」だった。捕まえてきた川の水を小さな容器に入れ、エアポンプをかけることで1時的にそこで飼育し、その間に水槽を立ち上げて「バクテリア剤」なる怪しいものを入れて1週間水を回した。
捕まえて1週間待った後、この新しい水槽の水で水合わせを行い、無事導入となった。
良いこのみんなはマネしてはいけない魚の導入方法である(カルキを抜いただけの水道水の水槽にドボンするよりはマシかもしれないが)。
これはかわいい
捕まえてきたギギは、カムルチーに負けず劣らず可愛かった。いや、やはりこちらをじろじろ眺めてくることがない分、愛嬌ではカムルチーに軍配が上がるが、このとぼけた顔は日本のナマズ系特有の可愛さだ。
明かりをつけると全く出てこない。しかし真っ暗にして一晩するとレイアウトが乱れている。なかなかかわいいやつである。
明るいところでの摂餌を見ることはないかもしれないと思っていたが、何時間も粘ると匂いに耐えきれなくなって出てくることがあった。以下の動画はその貴重な一瞬だ。
一回エサのところで止まってかじるようなしぐさをするのがとてもかわいい。
クリルなども好きなようで、我慢しきれずに飛び出してきた。
ピンセットからエサを与える
肉食魚飼育舎の夢としてこれが上がる確率は高いのではないだろうか。じっさいこのギギはそれができそうに見えたので、クリルを使ってやってみた。結局ピンセットを固定しているので手からやったことにはならないが、感動の瞬間であった。
餌を複数同時にあげてみると
ギギはいままで、迷うことなく隠れ家を出たら一直線に餌のほうへ行っていた。嗅覚が優れている証であろう。
そこで複数の餌を同時に与えるという少し意地悪な実験をしてみた。可愛いのでご覧あれ。
かわいらしいこのギギはすっかり我が家の一因になった。すくすくと成長を続けているが、これらの動画を取った後、照明をつけているときにエサを食いに来ることは減ったように思う。そのうちあきらめて私が照明を消すことを学習したのかもしれない。