水槽に水を入れる。種々のろ過方法から選んだシステムを組む。底砂を敷いて、レイアウトを作る。好みの生体を導入する。温度計やpHメータ、亜硝酸濃度計、硝酸濃度計などで水の状態を把握し、水質を管理して・・・
まったく普通のアクアリウムの楽しみ方だ。すべてアクアリウムの専用品で事足りる。そうすることに私は何の異議もないし、そうやって生きものを観察することは素晴らしいことだと思っている。
一方、ホームセンターや100円均一ショップに足をのばしてみると、色々なことが頭に浮かんでくるものだ。あれは濾過に使えそうだ、あれはレイアウトに使えそうだ、この植物を水槽で育てられないか、あれはアクアに転用できないか・・・私はいつもそんなことを考えながら店を回っている。壮大な(しかし無茶苦茶な)構想が思い浮かぶこともある。
そういうのをちょっとずつ水槽に施していく様子を収めた動画を、ここでは紹介しようと思う。
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目次
原則は「生体のため」と「生体の観察のため」である
水槽を改造したりするときに私が忘れないようにしている原則である。あくまで生体に負荷をかけて自分が副産物を得ようという事ではなく、生体に役に立つ形での改造であること、あるいは負荷をふやすことなくその姿を観察しやすくしようというわけだ。
水槽への冷却ファンの設置
真夏の高温を乗り切るためにUSBファンを設置した時の解説である。
この動画で使用したと述べた道具を以下で紹介しておく。
照明をリフトアップするための積み重ね整理棚
小さな机のようなものだが、脚が折りたためるようになっている。しかも、この机の脚は同じもう一つの机の上にピタリと乗る。床面を立体的に使えるので収納に非常に役立つ道具である。
塩ビのフタ
アクア用のものは値がはるが、だいたいはアクリル水槽のリブに載せられる大きさになっている。ガラス水槽にもリブが作ってある物があるのでそれならば使えるだろう。無い場合はメッシュ状の蓋を使うか、ホームセンターなどで塩ビ板を購入して適度な大きさに切れる環境にあるならば自作してしまえばよい。
フタに穴をあけるキリ(小さなドリル、ピンバイス)
小学生くらいの頃、ミニ四駆のボディの肉抜きによく使用した経験がある。ドリルというのは手で回してもプラスチックなら簡単に穴があく。これで四隅もしくは四角形に穴をあけて、その穴どうしを繋いでしまえば四角い穴があく。
フタに穴をあけるノコギリ
ドリルで開けた穴同士をつなぐためのノコギリ。先が細くなっている物を使う。これらで穴をあけた後はヤスリできちんとバリを取らないと危険だ。忘れないようにしよう。
冷却用USBファン
USB電源付きの電源タップ
二つの穴に張る洗濯ネット
ネットを接着するバスコーク
主に使用したのはこんなところだ。
底面フィルタ吸い上げポンプの強化
これまで底面フィルタに使っていたGEXのコーナーフィルタ用ポンプには少々のパワー不足を感じていた。特に複数個体を飼育する態勢に入ってからだ。
単に強ければ強いほどいいという訳ではないのだろうが、おそらく強化すれば効果が出るだろうと感じていた。家を探し回った結果、ちょうどよく60Hz(西日本用)のエーハイムの水中ポンプ「コンパクトオン1000」を2つ発見した。
これをなんとかうまいこと底面濾過用ポンプにできやしないかと考え、無理矢理たどり着いたのがこの動画である。
本当に何とも無理やりであるが、もう数か月は問題なく回り続けている。買って使用したのは透明ホース、Oリングだけである。
使用したポンプ
西日本と東日本で電力の周波数が違うので購入の際は気をつけよう。
透明のホース
Oリング