シーバスの夜釣りで考えた
私は神奈川に在住していたころ、5~12月のシーズンには頻繁に釣りに出かけていた。シーバス釣りは難しい。その中で、セイゴサイズのシーバスの数釣りにおいて圧倒的な釣果を上げるワームが存在した。
このワームは、私の釣りに対する姿勢を変えさせるほどの威力があった。
ほっといてもシーバスが食う -ニオイというのはここまで効くのかと。
ガルプ!サンドワームという人工エサ(?)
上記の衝撃のワームは、バークレーから発売されている海釣り用の青イソメのような形をした、「ガルプ!サンドワーム」というシリーズである。
このシリーズのワームは、「よっちゃんイカ」が腐ったようなとんでもないニオイがするものの、とてもよく釣れる。エサ釣りコーナーにも人工エサとして並んでいる。
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実際、投げ釣りなどで使用しても釣れるので、「エサより釣れる」などと評判になり、今ではキス釣り、カレイ釣りなどの釣りでも使用する人がいるほどの、よく釣れるワームだ。
世界中どこを探しても、「エサ釣り師の口コミで名をあげた疑似餌」というのは類を見ない。
ガルプ!は汁が本体で、ワームは付属品
ガルプ!の特徴は何と言ってもそのワームが漬かっている汁にある。ガルプ汁は水溶液であるため、アミノ酸や糖類、塩分などの成分を含んでいると予想される。
その集魚効果はすさまじく、他に発売されているルアーフォーミュラの何百倍も拡散するというのである。
ガルプ!のワームは日干しすると縮んでカチカチになってしまうので、子供のころに親しんだ、水につけると大きくなるおもちゃのような素材でできているのだろう。ガルプ!シリーズのワームはいわば、汁をため込むためのゆりかごに過ぎない。
ガルプ!の欠点
ガルプ汁に様々なワームを漬けこんで使用する場合、欠点はガルプが「水溶液」であることだ。(これは本来、拡散力が大きいため、ガルプの強みなのだが)
多くのルアーフォーミュラは油性の物なのでワームにまとわりつき、ニオイが落ちにくい。
一方、水溶液であるガルプ汁は、拡散性を重視しているために、2~3投でそのニオイは流れてしまう(ガルプのワーム素材ならもう少し長持ちする)。これはガルプ汁使いの大きな悩みである。
釣りには関係ないが、ガルプ汁は容器内からも異常な拡散力を発揮する。どういうことかというと、液漏れが頻発するのだ。
ワームが入っていたパッケージのチャックなど無力に等しい。漏れない容器がなかなか見つからないほどだ。
漏れてしまったら、あの強烈なにおいをカバン、クルマにまき散らすことになる。ガルプ保存におすすめの容器は、これである。ピンセットもあると良い。
ガルプ汁を改造する
具体的に、ガルプ汁をどうすれば欠点を克服できるのかを考えてみた。
①粘度を上げる
②他社のワームにも染み込むようにする
これだけである。これだけで、みんなのワームが最強になるのだ。多くの人が(バスプロですら)考えた課題だろう。
どうやってこれらの問題を解決するのか。それは「汁」改造編で見ていこう。