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大きな魚を手軽に釣ろう

冬のドバミミズ(フトミミズ)、卵胞を残す

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フトミミズの寝床兼エサとして私が新しく開発した、「NPS2.0-F」を用いたフトミミズ飼育が1か月半を迎えました。ここに至るまでの詳細はサイト内のミミズ箱1号αのページを参照してください。

今までのミミズ飼育実験では、だいたい1週間以内に数匹がお星さまになり、その後安定して飼育1か月までは行くのですが、1か月半になると急激に生存率が落ちる事がわかってきています。

様々な実験をしていく中で、1か月半生存率の高かったのは、私の開発した「ニセペーパースラッジ(ミミズ箱2号α参照)」と「市販の腐葉土(ミミズ箱3号α参照)」です。

問題もありました。腐葉土は水分保持量が少ないために過密飼育状態が起きやすいことが心配されますし、ニセペーパースラッジではミミズが生きていく栄養にならないのです。

 

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それなら、この合わせ技をやってやろうという事で、水を加えてミキサーで粉砕した両者を混ぜて絞り上げる、と言う発想で生まれたのが「NPS2.0-F」なのです。

現在、ミミズの飼育はフロースルー式ではなく試験的に閉鎖系で行っていますので、その系の中に水をたくさん含んでいることが過密飼育回避の第一条件になっているのです。

ここは、こうして生まれた「ぼくのかんがえたさいきょうのミミズ床土」で、待ちに待った「1か月半捜索」を行ったので、その報告をするという記事です。

 

まずはミミズ箱をあけると、1匹の元気なミミズが横たわっていました。痩せてもいないし、健康そうです。

今回は確認ではなく捜索なので、新聞紙の上に床土をぶちまけます。割り箸で慎重に床土をかき分けると、健康状態のよさそうな11匹のミミズが発見されます。

 

実験開始時に投入したのは15匹なので4匹は行方不明ですが、生存率としてはかなり優秀です。

 

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箱の底だった部分はこの写真で真ん中に移っている平らな部分ですが、この部分の質感は明らかに「NPS2.0-F」とは違っています。糞塊です。

 

確実に一度はミミズの体内を通っています。これは狙い通りで、エサになるニセペーパースラッジの開発には成功したといえそうです。

それでも生存率が100%でないのは、もはや閉鎖系飼育のミミズ密度の限界なのではないかと思います。

さて、ミミズの生存率を確認したところで、今度は床土を細かく見て行きます。なぜなら、1か月半飼育後における「糞塊」と「床土」のおおよその比率を確認しなければなりませんし、何より大きな目的があります。

ミミズの卵、「卵胞」を探すことなのです。以前に一度、木の実のようなものが紛れ込んでいてそれを卵胞だと勘違いした愚かな私ですが、まだ見たことがないものですから、今回も何を見つけていいやら、という感じではあるのですが。

しかし、その時はすぐに訪れました。何かレモン型と言うよりは球に近いですが。ビーズのような黄土色のものがそこにはあったのです。優しくつまんでみると柔らかい。

「これは間違いない!」この前の木の実とは大違いでした(笑)見てください、4つ発見できました。

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これがフトミミズの卵胞です。真ん中の二つは床土で汚れていますが、いずれも艶があります。​

やりました!以前、卵胞を発見することなく子ミミズをいきなり発見するというハプニングで裏付けのない形で繁殖には成功していたわけですが、今回の発見はその成功を半分裏付けています。

この後、床土から子ミミズが発見されれば完全なる証明となります。(それでも、数を減らしているので「養殖」とは言えないのが残念なところではあります。)

この卵胞の3つはミミズ箱に戻しました。そしてミミズ箱1号αには、作りたての新しい「NPS2.0-F」を半分と、卵胞がまだ混じっていることを願って、もともと入っていた床土の半分を入れました。そして捜索で見つかったミミズたちも戻しておきました。次の捜索をいつにするかは未定です。

卵胞の一つは透明な瓶に入れて様子を見ようと思っています。孵化の様子や、その直後のミミズの様子をこのように拡大して写真を撮れたら、とても感動的だし、画期的だと思っています。

今私は、「釣り用途におけるフトミミズの冬季保存」の課題までは解決しそうだと感じています。

養殖はその次のステップではありますが、箱を大きくしてミミズの密度を下げるだけで、保存だけでなく一足飛びに養殖に成功してしまう可能性を、この「NPS2.0-F」は秘めていると。

私の知る限り、閉鎖系の飼育では現段階でこれ以上の床土はありません。

さて、スケールアップ実験と共に、来年のミミズシーズンには水分と空気が入れ替え可能なフロースルー式のミミズ容器にもチャレンジしていこうと思っています。

この時には当サイトで言う、「ニセペーパースラッジ系」の床土は溶けてくずれてしまいそうですので、また別のものを試行錯誤する形にはなると思います。何事も(仮説をきちんと立てて)試してみるものですね。

​まあそれは先の話です。とりあえずは、卵胞の孵化を楽しみにお待ちください。続報がなければ、それは失敗したという事です(笑)