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大きな魚を手軽に釣ろう

ライギョ釣り

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ライギョはタイワンドジョウと呼ばれたり、チョウセンナマズと呼ばれたりして日本に移入された歴史を持つが、江戸時代には既に日本に生息していたという話もあるようだ。

種としては日本に移入されたカムルチー、タイワンドジョウ、コウタイの3種はすべて「スズキ目タイワンドジョウ科」に属する。ドジョウやナマズよりは、ブラックバスやシーバスと近い魚なのである。

 

日本に移入されたライギョの中で最も大型化するものは、朝鮮半島からの移入種「カムルチー(가물치)」である。ここでは特に区別せず「ライギョ」としてその手軽な釣り方を探っていこう。

私はライギョ釣りの経験は浅い。ライギョを狙っていた時期は、トータルでせいぜい6年くらいだ。子供のころにはよく釣ったが、当時の釣果を写真に残していないのが残念である。

ライギョを釣るには、カエルを使った「ポカン釣り」が良いと言われる。ルアーで狙う際にも、カエル型のルアーや、トップ・ウォーターのルアーがよく使用される。

 

ポカン釣りは私もやったことがあるが、水柱をあげてライギョが水面を割る瞬間は、病み付きになる。遠い昔の思い出だが、目に焼き付いている。

 

しかし、当HPの方向性に則して「手軽に」釣るとなると、エサでもルアーでも、もっといい方法があるのでそれぞれ紹介しよう。

 

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目次

 

エサとルアー、どちらが有利か?

7割以上の場面でエサが有利である。しかしときどき、ルアーでなければ釣れなかったと思う場面がある。3割あれば、大した数であることもここでは明記しておかなければならない。

 

その「ときどき」とは、エサだと他の魚が釣れたであろうという場面である。ライギョは外来種であるが、ブラックバスなどの他の外来種の台頭で生息数が減っており、ライギョ釣り愛好家からは保護を叫んでいるひともいる(私は叫んでいない)。

 

周りの目が気になる私は、その時エサしかない場合以外はエサは使わない。

 

しかし、最初の1匹を釣り上げないとライギョ釣りを愛すも何もないのだ。最初の一匹は、気にせずエサで釣ろう。

 

その強烈な引きを経験し、何とも興味をそそる魚体を手にすれば、ライギョ愛が生まれ、ライギョ釣り愛好家となれるかもしれない。

 

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ライギョのエサ釣りの仕掛け

「当サイトのやり方であれば」、ロッドはルアーでもエサでも同じでよい。ライギョ専用の物も出ているが、私は鯉釣りでもアメリカナマズ釣りでもナマズ釣りでも使用するシーバス仕様のスピニングロッドを使っている。パックロッドなのは、かつて私がチャリアングラーだったからである。

 

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釣具屋で触ってみた程度の感想だが、ライギョ専用ロッドは、丸太のように硬い。スイレンや葦が茂っている場所でライギョを掛け、その植物ごと引っこ抜くような場面があるからであろう。

 

そういった釣りは皆様が最初のライギョを手軽に釣った後に、専門で身に着けてやっていただくことにして、ここでは開けた場所でのライギョ釣りについて語る。オープンエリアで使うライギョの仕掛けは、以下のようなものだ。

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仕掛けは、バス釣りで言うスプリットショットリグが良い。道糸にワームフックを直結してガン玉を10~30㎝手前に打つだけだ。リールは大きめ、糸はナイロン5号以上とかなり太めだ。

 

ワームフックをつけるときの糸の結び方は釣り小話をにまとめたので参照してほしい。

 

釣糸の結び方へ

 

エサが大きいならば、オモリがなくても遠投が効くのでガン玉は打たず、ノーシンカーのほうがいい。エサが水中で自然なフォールをするからだ。

ライギョは歯が鋭い上、根に向かって突進していくのでPEのラインは6号以上くらいの極太でなければ推奨できない。実際、水面しか通せないほど水草の茂ったエリアでフロッグを使って釣る人はそういう糸で仕掛けを組んでいる。

オープンエリアといっても、コンクリートに擦れたりすると細いPEは一瞬にして切れる。絡まるような水草がなければ、ナイロンやフロロの5号以上くらいで大丈夫だ。

 

私の場合、ナイロン4号の道糸直結で、フックの結束部分を「浮ゴム」で保護している。スピニングで4号のナイロンラインでノーシンカーは扱いにくいが、鯉のパンプカ釣りでもすれば慣れるだろう。

しつこいようだが、このページでのライギョ釣りはオープンエリアでの釣りを想定しているため、このくらいで済むと述べている。

 

水面も見えないような草の中や、蓮、ヒシがびっしりのところでそれごと引っこ抜くような釣りをする場合には、数段強いタックルが必要である。

 

私は、一瞬で潜られる根があったり、そもそもフロッグ以外通らないようなヘビーな水草のある中で釣りをしないし、それを人にも勧めない。オープンエリアならば、ライギョ釣りは普通の手軽な釣りである。

 

ライギョ釣りのエサ

何ということもない、特大ドバミミズが一番釣れる。ポカン釣りの水面の派手な水柱はみられなくなるが、ミミズのほうが釣れるのだ。

 

釣るのが目的ならカエルを頑張って捕まえる必要はない。ドバミミズ採取については、フトミミズ飼育コーナーの「採集と分類」を参照されたい​。小魚の泳がせ釣り(ムーチング)も非常に有効な手段だが、手軽とは言えないだろう。

 

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ライギョはどんなところにいるか

まず釣りをするエリアにライギョがいるかどうか確認しよう。生息していない池やダムもたくさんある。ネットにも情報が載っているので、探してみてもよい。

水連や葦の茂ったところにいる、というのが定説であるが、オープンなエリアにも意外といる。生息しているならば、木が水面に張り出したところや草陰、流れ込みで土が溜まった浅場、朽木の入り組んだ枝の中、落ち葉や枯草の浮いたワンドなどにいる。

 

ピンポイントでなくても、そういう場所の近くなら、護岸された障害物のないところにも出てきて動き回っている。それが狙い目だ。

エサで1匹目を釣るならとにかく見えライギョを探そう。どうしても見つからなければ、他の水系でやったほうが良い。

 

ライギョが居れば、ときどき空気呼吸を行うために草陰などから「バフッ」という音がすることも覚えておこう。

 

「チュバッ、チュバッ」という音は鯉が草の根をほじっている音なので、聴き分けられるようになるとライギョを見つけるのが楽になる。

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見えライギョを釣る

見えているライギョの口元近くににミミズをすっと出す。これが最も手軽にライギョを釣る方法だろう。

 

これには多少のキャスティング技術が必要だ。一か所に留まってじっとしているライギョの場合、口先30cm以内にドバミミズをぶち込むか、ライギョの口の目の前にミミズを通過させられる位置にキャストできなければならない。

 

じっとしているライギョの背中の上に仕掛けが落ちるとたちまち逃げられ、もうそのライギョはしばらく釣れないと思っていい。

 

一番狙いやすいのは、田んぼなどからの流れ込みの上流に向かってじっとしているライギョだ。こういうやつはエサが流れてくるのを眺めているのだ。これは少し上流からミミズを口元に流してやれば間違いなく釣れる。気配を消して近づこう。時にはほふく前進のようになることもある。

 

ゆるりと岸際を泳いでいるライギョならば、少しは食いが立っているので、その行先2mくらい先に​ノーシンカーでミミズを落とせば食う可能性が高い。ノーシンカーでも遠投できるくらいのデカいミミズを捕まえることが秘訣と言ってしまってもいいかもしれない。

見えライギョを狙うのにはわけがある。ドバミミズをライギョが見えない時に使うと、ブルーギル、ブラックバス、ニゴイなどの猛攻を受けて別の物が釣れるか、ミミズがしゃぶられて一瞬にして元気をなくしてしまうのだ。(もっとも、そういった小魚がすぐに釣れる場面なら釣ってしまって、ライギョの前に泳がせれば一発でライギョが釣れる)

ライギョが餌を食ったら、糸を送り出したりせず、即アワセしよう。飲まれると歯切れの心配もあるし、何より外すのが厄介だからだ。

「ライギョは口が堅いから竿が柔らかいとフッキングしない」という意見をよく見かけるが、丸太のような竿で闇雲に強くアワセると雷魚のアゴが壊れたり、身切れやアワセ切れしたりとろくなことがない(アゴが割れたライギョを釣ったことがある)。

 

私は鯉と同じ、糸を張って竿をしならせるだけ、という感じのアワセ方だが、新しいワームフックを使用している限りにおいて、餌釣りで刺さらなかったという経験はない。

 

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手軽なライギョ釣りのルアー

フロッグを使え、とは、私は言わない。ライギョ釣りの暗黙のルールとして「フロッグを使用する」というのが存在するようだが、もはや何のためのルールなのかわからない。

 

トップウォーターのルアーは口以外に目や魚体にフッキングする確率が高いルアーである。

 

ライギョだからと何も構える必要はない。オープンエリアならば糸と竿を強くしておく(上記「ライギョのエサ釣りの仕掛け」を参照してほしい)だけであとはバスとほとんど変わらない。棲んでいる場所がすこし違うだけだ。

 

手軽に釣れるのは、特にスモラバ(+グラブ)、他ならばノーシンカーワッキー、アンダーショット(ダウンショット)ワッキーだ。

 

釣り方もほとんどエサと同じでよい。こちらの場合は、バイトはミミズに比べて減るものの、ライギョが回遊するルートで「待つ」ことができるのが強みである。

ルアーの動かし方​

スモラバとアンダーショットの場合は、狙った位置(頻繁にライギョを目撃するピンポイントや、回遊ルート)に落としたらシェイクを続ける。リールのハンドルに手を掛けるのを禁止したいくらい、その場でシェイクが有効だ。

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ノーシンカーの場合は、エサを使う場合とあまり変わらない。見えライギョの先に投げ、リフト&フォールする。他には、バスの場合はジャークが有効だが、ライギョは中層や表層のシェイクでフワフワ漂わせた方が食う確率が高い気がする。

ツインテールグラブのワームを使用するのも効果的だ。

 

私は手に取ったことはないが、精巧なカエル型のワームなどもあるのでいろいろ試してみてはどうだろう。

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このほかにもワームで釣れるバリエーションは沢山ある。

 

使用するワームの種類については「ブラックバス釣り」で、ワームのアクションについては「セコ釣りのワームアクション」として紹介している。

 

ブラックバス釣りへ

 

セコ釣りのワームアクションへ

 

コツなどもまとめているので、そちらも参照してみてほしい。バスが釣れる方法なら、多くのパターンがライギョがそこに居れば通用する。

ところで、ワッキーリグにはマス鈎を使う人も多いと思う。しかし、本当にマス用のマス鈎はライギョが大型だと非常に伸びやすい上、すっぽ抜けも多い鈎である。

 

ワッキーリグに特化した懐の深いワームフックが販売されているので、そちらを使うことをお勧めする。

 

ここで説明したスモラバにつけるトレーラーやストレートワームには、私の釣行ではすべて、私が新たに考案しているフォーミュラをつけている。その項目も一読してくださるとありがたい。

草の多い場所でラバージグでひたすらシェイクするとライギョが釣れるというのは、よく一緒にアメリカナマズを釣りに行く友人から教えてもらった方法だ。

 

やってみたらいきなり釣れ、見えライギョでないライギョを釣ったのは高校時代偶然釣れたとき以来だったので、感激したものである。

もうひとつ、ライギョに対して特有のワームの動かし方がある。自分の真下か、何かに引っ掛けてしかできないが、ワームでひたすら同じ場所の水面を叩くのだ。

 

草などが流れ着いた場所では、ライギョが見えていなくてもこれで出ることがかなりある。

 

また、こちらを視認しても逃げない見えライギョも時々いるが、こういうやつもシェイクで食わなければ水面をたたいてやるとスイッチが入ることがある。

ライギョ釣りの注意点

おかっぱりのバスアングラーはほとんどみんなタモを持っていない。しかし、ライギョが生息している湖沼・河川ではバスのライトタックルによく釣れてくるのだ。

 

何度もそのパターンのライブレイクを目撃してきた。かくいう私も、タモを持たず、小物釣りに使っているメバルロッドで道糸1号ナイロンという時にライギョを掛けてしまい、糸は切るまいと入水してずぶ濡れになってライギョを抱き上げたことがある。

 

ライギョは下あごをつかむこと(いわゆるバス持ち)ができないので、そんな苦労をしないためにも、タモ網は絶対持って行ったほうがいい。​

 

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ライギョは歯が鋭く、噛まれると怪我をする。私はライギョの鈎外しには2本のペンチかマウスオープナーを使用する。噛む力が強いので、口をあけさせるのに1本、鈎をつかむのに1本使うという感じだ。ワームの釣りをする場合は万一のためオエオエ棒も用意したい。

ライギョ愛好家の方はこのページの釣り方を見て、デッドリリースやラインブレイクを心配されたかもしれないが、私は一度たりともワームを飲み込まれたり、鈎を飲まれて出血死させたり、糸を切られたりは起こしていないので安心されたい。

これから始めようという諸兄は、ランディングができる、ライギョを平気で触れる、どこにかかっても鈎が外せる、といったことは最低でも道具と経験をそろえ、強いタックルで臨んでほしい。

「ライギョ実釣」では、実際に釣れたライギョとその釣れたパターンを紹介していく。

 

 

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