Thrilling Tsurilling

大きな魚を手軽に釣ろう

ミミズ箱1号α

苦戦するミミズ箱1号α

 

釣り用ミミズ箱Ⅹではいい加減にミミズを扱っても全然動じないのに、ミミズのためと思って用意するミミズ箱1号αの寝床は失敗が続く。はじめのうちは主に失敗談で埋め尽くされるが、興味があれば最初から読んでいただきたい。

 

途中からはわりとうまくいき始めている

 

スポンサーリンク
 

 

目次

 

(2016/05/23)コーヒーカスによる飼育開始

我が家ではコーヒーを良く飲む。生ごみを食べてくれるミミズコンポストでは、シマミミズはコーヒーの出がらしを好んで食べるらしい。コーヒーカスなら、土みたいだし、ヒトツモンミミズっぽいミミズの寝床としてもエサとしても良く機能するのではないか。そんな安易な考えで、コーヒーカスを3リットルほどかき集め、少量の砂を混ぜ念のためもう一度湯通しした後、水を切って「握っても水が滴らないぎりぎりの湿り具合」にしてから、ヒトツモンミミズっぽいミミズ15匹を投入した。ミミズたちはもと居た土の色の糞塊を残して一目散にコーヒーカスにもぐって行った。この時、寝床はコーヒーの良い香りが漂っていた。

(2016/05/29)大惨事

この日まで、ミミズたちは思い思いの場所に巣穴をほって暮らしていた。表層の糞塊は増えることはなかったが、ときどき表層に出ているミミズも、プルンプルンのピッチピチだった。蓋をあけると光に反応してびっくりし、きゅっと巣穴に戻る姿が愛らしく、うまくいっているものと思っていた。だが投入から6日目の2016年5月29日の夕方、突然全てのミミズが地表に出てきてのたうち回り始めた。夜が更けるころ、ミミズは全滅。​大惨事第一号となってしまった。温度も高くなくミミズは腐っていなかったが、寝床からはコーヒーのかすかな香りとともに酸っぱいにおいが混じっていた。調べてみるとコーヒーカスには「酢酸菌」と呼ばれる微生物が発生し酸性になりやすいらしい。これが原因かなぁと思い、コーヒーカスはすべて取り出して熱湯で消毒、ミミズ箱1号αは天日干しに旅立った。

 

(2016/06/06)再び大参事の前兆

​天日干ししたミミズ箱1号αに、熱湯での消毒、天日干しを済ませたコーヒーかすを再び同じ湿り具合にしてから入れ、ヒトツモンミミズっぽいミミズを15匹投入した。水分の問題や温度の問題でミミズがやられてしまったのなら、コーヒーカスはまだ使えるはずだからだ。ミミズ投入後は、1号α内部には表面の1/4ほどに濡らした新聞紙を置き、比較的温度の低い暗室に移動した。

 

(2016/06/08)大惨事(2回目)

前回からの工夫もむなしく、投入したミミズはコーヒーカスに潜って行ったものの、たった2日で上記と同様にして息絶えた。大惨事第二号となった。ここで私はコーヒーカスのみによるミミズ飼育をあきらめる。惨事に至る時間が短かったことから、これは寝床の微生物が悪さをしていると確信したからだ。コーヒーカスは庭に埋め、ミミズ箱1号αは再び天日干しに旅立った。翌日、庭に埋めたコーヒーカスの位置にダンゴ虫がたくさん集っていた。ダンゴ虫飼育だったらうまくいったのかな…

 

スポンサーリンク
 

 

(2016/06/10)クワガタマットでの飼育開始・大惨事(3回目)

天日干しを終えたミミズ箱1号αには、新たなステップとして、100均で買ってきたクワガタムシの幼虫飼育用の発酵オガコ「昆虫マットカブクワMAX」をガス抜き※してから3リットルほど詰め物として少量の砂とともに投入し、少し加水してヒトツモンミミズっぽいミミズを15匹投入した。しかし彼らは当日のうちにあっけなくオガコをまぶしたようになり全滅大惨事第三号となった。あのやられ方を見る限り、水分が足りなかったのだろう。

※ガス抜きとは、発酵させてあるマットを広げて混ぜたりして、昆虫マットに外の空気を行き渡らせ発酵によって生じたガスを除去することである。カブト・クワガタなどの​昆虫飼育なら常識として行う作業だ。

 

(2016/06/11)クワガタマットに縋る

オガ粉マットを十分に濡らして絞り、「握ったらわずかに水が滴りそうになるのを感じる程度」の湿り具合として、再びヒトツモンミミズっぽいミミズを15匹投入。こんどはミミズたちは思い思いの位置に巣穴をほり、暮らし始めた。

 

(2016/06/13)大惨事(4回目)・クワガタマットでの飼育断念

オガ粉マットからミミズたちが表面に飛び出し、のた打ち回って全滅。大惨事第四号となった。ニオイや発熱はなかったので、再発酵が原因ではなさそうだ。オガ粉マットははヒトツモンミミズっぽいミミズの寝床にはならないようだとここで判断。ミミズは木質化したものは食べられないというのは知っていたが、粉砕されているから大丈夫かもしれないと希望的観測を持っての実験だったが、そもそも食べる食べない以前に寝床に不向きだったのだと思う。その原因が何かは今のところわからない。粒の形状、細かさ、そこに棲む微生物、色々原因がありそうだ。ミミズ箱1号αは、再び天日干しへと旅立った。

  

(2016/06/23)ミミズ箱2号αの改良版を1号αで試みる

ミミズ箱2号αでは、もう1か月近くミミズが元気にしている。これはもう、ミミズ箱2号αに使っている寝床、「ニセペーパースラッジ」が良い働きをしているからに決まっている。しかし、ミミズ箱2号αからは、糞塊が見つからない。餌を食べていないかもしれないのだ。そこで、シマミミズが好む餌として代表的な「ココナッツ繊維を、ニセペーパースラッジを邪魔しない程度に混ぜ、ミミズ箱1号αでヒトツモンミミズっぽいミミズを飼う方法を考えた。私は「人間が食べるためのココナッツ繊維の粉末」をニセペーパースラッジに混ぜ込んだのだ。