Thrilling Tsurilling

大きな魚を手軽に釣ろう

ミミズ箱1号α

苦戦するミミズ箱1号α

 

釣り用ミミズ箱Ⅹではいい加減にミミズを扱っても全然動じないのに、ミミズのためと思って用意するミミズ箱1号αの寝床は失敗が続く。はじめのうちは主に失敗談で埋め尽くされるが、興味があれば最初から読んでいただきたい。

 

途中からはわりとうまくいき始めている

 

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目次

 

(2016/05/23)コーヒーカスによる飼育開始

我が家ではコーヒーを良く飲む。生ごみを食べてくれるミミズコンポストでは、シマミミズはコーヒーの出がらしを好んで食べるらしい。コーヒーカスなら、土みたいだし、ヒトツモンミミズっぽいミミズの寝床としてもエサとしても良く機能するのではないか。そんな安易な考えで、コーヒーカスを3リットルほどかき集め、少量の砂を混ぜ念のためもう一度湯通しした後、水を切って「握っても水が滴らないぎりぎりの湿り具合」にしてから、ヒトツモンミミズっぽいミミズ15匹を投入した。ミミズたちはもと居た土の色の糞塊を残して一目散にコーヒーカスにもぐって行った。この時、寝床はコーヒーの良い香りが漂っていた。

(2016/05/29)大惨事

この日まで、ミミズたちは思い思いの場所に巣穴をほって暮らしていた。表層の糞塊は増えることはなかったが、ときどき表層に出ているミミズも、プルンプルンのピッチピチだった。蓋をあけると光に反応してびっくりし、きゅっと巣穴に戻る姿が愛らしく、うまくいっているものと思っていた。だが投入から6日目の2016年5月29日の夕方、突然全てのミミズが地表に出てきてのたうち回り始めた。夜が更けるころ、ミミズは全滅。​大惨事第一号となってしまった。温度も高くなくミミズは腐っていなかったが、寝床からはコーヒーのかすかな香りとともに酸っぱいにおいが混じっていた。調べてみるとコーヒーカスには「酢酸菌」と呼ばれる微生物が発生し酸性になりやすいらしい。これが原因かなぁと思い、コーヒーカスはすべて取り出して熱湯で消毒、ミミズ箱1号αは天日干しに旅立った。

 

(2016/06/06)再び大参事の前兆

​天日干ししたミミズ箱1号αに、熱湯での消毒、天日干しを済ませたコーヒーかすを再び同じ湿り具合にしてから入れ、ヒトツモンミミズっぽいミミズを15匹投入した。水分の問題や温度の問題でミミズがやられてしまったのなら、コーヒーカスはまだ使えるはずだからだ。ミミズ投入後は、1号α内部には表面の1/4ほどに濡らした新聞紙を置き、比較的温度の低い暗室に移動した。

 

(2016/06/08)大惨事(2回目)

前回からの工夫もむなしく、投入したミミズはコーヒーカスに潜って行ったものの、たった2日で上記と同様にして息絶えた。大惨事第二号となった。ここで私はコーヒーカスのみによるミミズ飼育をあきらめる。惨事に至る時間が短かったことから、これは寝床の微生物が悪さをしていると確信したからだ。コーヒーカスは庭に埋め、ミミズ箱1号αは再び天日干しに旅立った。翌日、庭に埋めたコーヒーカスの位置にダンゴ虫がたくさん集っていた。ダンゴ虫飼育だったらうまくいったのかな…

 

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(2016/06/10)クワガタマットでの飼育開始・大惨事(3回目)

天日干しを終えたミミズ箱1号αには、新たなステップとして、100均で買ってきたクワガタムシの幼虫飼育用の発酵オガコ「昆虫マットカブクワMAX」をガス抜き※してから3リットルほど詰め物として少量の砂とともに投入し、少し加水してヒトツモンミミズっぽいミミズを15匹投入した。しかし彼らは当日のうちにあっけなくオガコをまぶしたようになり全滅大惨事第三号となった。あのやられ方を見る限り、水分が足りなかったのだろう。

※ガス抜きとは、発酵させてあるマットを広げて混ぜたりして、昆虫マットに外の空気を行き渡らせ発酵によって生じたガスを除去することである。カブト・クワガタなどの​昆虫飼育なら常識として行う作業だ。

 

(2016/06/11)クワガタマットに縋る

オガ粉マットを十分に濡らして絞り、「握ったらわずかに水が滴りそうになるのを感じる程度」の湿り具合として、再びヒトツモンミミズっぽいミミズを15匹投入。こんどはミミズたちは思い思いの位置に巣穴をほり、暮らし始めた。

 

(2016/06/13)大惨事(4回目)・クワガタマットでの飼育断念

オガ粉マットからミミズたちが表面に飛び出し、のた打ち回って全滅。大惨事第四号となった。ニオイや発熱はなかったので、再発酵が原因ではなさそうだ。オガ粉マットははヒトツモンミミズっぽいミミズの寝床にはならないようだとここで判断。ミミズは木質化したものは食べられないというのは知っていたが、粉砕されているから大丈夫かもしれないと希望的観測を持っての実験だったが、そもそも食べる食べない以前に寝床に不向きだったのだと思う。その原因が何かは今のところわからない。粒の形状、細かさ、そこに棲む微生物、色々原因がありそうだ。ミミズ箱1号αは、再び天日干しへと旅立った。

  

(2016/06/23)ミミズ箱2号αの改良版を1号αで試みる

ミミズ箱2号αでは、もう1か月近くミミズが元気にしている。これはもう、ミミズ箱2号αに使っている寝床、「ニセペーパースラッジ」が良い働きをしているからに決まっている。しかし、ミミズ箱2号αからは、糞塊が見つからない。餌を食べていないかもしれないのだ。そこで、シマミミズが好む餌として代表的な「ココナッツ繊維を、ニセペーパースラッジを邪魔しない程度に混ぜ、ミミズ箱1号αでヒトツモンミミズっぽいミミズを飼う方法を考えた。私は「人間が食べるためのココナッツ繊維の粉末」をニセペーパースラッジに混ぜ込んだのだ。

 

(2016/06/24)発酵事件・大惨事(5回目)

この方法で、ニセペーパースラッジを寝床に、ココナッツ繊維をエサにし、ヒトツモンミミズっぽいミミズの飼育法は完成だ!そう考えた翌日の事件だった。ミミズ箱1号αのふたを開けると、表層でミミズは全滅!大惨事第5号となった。原因はすぐに分かった。容器内がお風呂のように暖かいのである。そう、投入したココナッツ繊維が発酵し、発熱したのだ。投入した粉の成分表示を見てみると、糖質が非常に多く含まれていた。それもそのはず、原材料は「ココナッツの果肉」と書いてある。私は、100gあたり400kcalの食品の粉末を、湿った環境にぶちまけたのだ。そりゃあ腐る(発酵する)に決まっている。ミミズさん、ごめんなさい。

しかし、もしかしたらだが、この発酵が済めば、良質な餌を含んだニセペーパースラッジが完成するかもしれない。そんな期待を胸に、ミミズ箱1号αは発酵中のため休眠に入った。

 

(2016/07/02)大惨事(6回目)・食用ココナッツ繊維の使用を断念

​発酵は終わり、投入したミミズは元気良く潜って行ったものの、翌日にはほとんど表面に出ていた。まだ元気だったので様子を見たのだが、これが失敗だった。さらに翌日のこの日、ヒトツモンミミズっぽいミミズは、約10匹が息絶え、残りのミミズも元気がなくなっていた。助からないだろうが、庭のやわらかい土に埋めた。大惨事第6号になってしまった。ミミズ箱二号αのニセペーパースラッジの実績から言っても、これは発酵が終わった食品用ココナッツ繊維が原因であろう。この製品は餌にならない。それどころか、フトミミズとっては毒のようだ。これは予想であるが、糖分やその分解物が水に溶けすぎていて、体内との浸透圧の違いににミミズは耐えられなかったのだろう。ナメクジに塩をかけたようなものだ。また、ミミズを犠牲にしてしまった。罪悪感に苛まれながら、私はニセペーパースラッジと食品用ココナッツ繊維の混ぜ物を生ごみに出し、ミミズ箱1号αは天日干しに旅立った(何度目だ)

 

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(2016/07/04)ハーフ&ハーフ

​天日干しが終わったミミズ箱1号αでは、ミミズ箱2号α、ミミズ箱3号αの飼い方のハイブリッドを試みることにした。この段階ではまだミミズ箱3号αではシマミミズ用床土で継続飼育10日ほどの実績しか出ていないが、ミミズが表面にあまり出て来ず、本来の生き方に近いような気がする。一方、ミミズ箱2号αではニセペーパースラッジによって1か月以上の継続飼育で8割生存の実績があるが、ミミズたちは栄養失調でどんどん痩せていくようだ。シマミミズ用床土がエサになるとしたら、湿度維持性能の高いニセペーパースラッジとのハイブリッドは良い組み合わせになるだろう。早速仕切りを使って半分ずつ寝床を入れ、仕切りを取り去って、半々にかかるように濡らした新聞紙を置いた。下の写真である。

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​この状態のミミズ箱1号αにヒトツモンミミズっぽいミミズを15匹投入した。ミミズたちはどちらを選ぶでもなく、一目散に潜って行った。

 

(2016/07/18)無事2週間

​ニセペーパースラッジ(ミミズ箱2号α参照)およびシマミミズ用床土半々の寝床では、ヒトツモンミミズっぽいミミズたちが一匹も☆にならずに無事2週間が経過した。ただ、ミミズ箱2号αでニセペーパースラッジだけで飼ったミミズはこの辺から痩せて行ったのを私は覚えている。注意深く観察が必要だ。今のところ表面に出ているミミズは少なく、出ていてもふたを開けた瞬間にものすごい速度で潜っていく。かわいい。

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​ミミズを入れる前の状態に比べるとずいぶん撹拌されている(私は手を加えていない)。ミミズたちが元気に這い回っている証拠だ。糞塊があるのかどうかはまだわからない。

 

(2016/07/20)糞塊を確認

​ミミズ箱1号αのニセペーパースラッジに茶色い物があるのは知っていたが、いざ顔を近づけてよくよく観察してみると、楕円形の塊が見えた。こんなものはミミズちゃん床土には混じっていなかったはずだ。これは間違いなくミミズの糞だろう。ということは、ヒトツモンミミズっぽいミミズは粉砕ココナッツ繊維でできたミミズちゃん床土(ミミズ箱3号α参照)を食べている。ニセペーパースラッジだけでは出来なかった、ミミズの栄養補給がこれで可能となった。これは大きな進歩である。

糞塊

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卵胞

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​​こんな感じのものがニセペーパースラッジの上にコロコロ転がっていた。箱の隅に多く、ミミズが潜る位置とも合致している。もっと初期からあったのだろうが、確認を怠ったことを反省した。この日はミミズ箱3号αから卵胞かもしれないものが見つかった。そして、ニセペーパースラッジとミミズちゃん床土のハイブリッドでの飼育は、ミミズちゃん床土のみでの飼育で起きた過密飼育が原因とみられる突然死が起きていない。フトミミズ養殖への道は、かなり近づいてきたのではないだろうか。

 

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(2016/07/24)白カビ大発生

​この日、ミミズ箱1号α内の地面が、半分くらい白カビでおおわれていた。ミミズが力尽きたのだろうか?それにしてはそのミミズの姿がない。溶けるのがはやいと言っても、最低12時間に一度は確認している。それでも、目撃したことはない。掘り返してはいないので、もしかしたら床土中で溶けてしまい、表面にまで白カビが発生しているのかもしれない。ちなみに、ミミズ箱3号αのミミズちゃん床土で白カビが発生している様子はない。白カビの原因は何だろうか。わからないことだらけだ。カビだらけのミミズ箱1号αであるが、腐ったニオイもカビのニオイもしない。もっと広がるようなら、ミミズを捜索してみる必要があるかもしれない。その時に土中で全滅していたり、ニセペーパースラッジだけで飼ったミミズのように妙に痩せていたりしたら、餌の問題はほぼ振り出しに戻る。このままカビが増え続け腐敗臭などがしない場合、ミミズ捜索は一か月飼育となる8月4日を目安に行うことにする。

 

(2016/07/26)カビの中元気なミミズ発見

​朝起きてふたを開けてみたら、元気なミミズが2匹、ギュッと縮むのが見えた。全部生きているかはわからないが、全滅はしていないようだ。白カビも面積が増えた様子はない。ミミズが痩せている様子もなかった。嫌なニオイなども相変わらず無い。この姿が確認できる限り、邪魔をしないように飼育を継続しようと思う。8/4ごろにも元気な姿が見られたら、捜索はせず、1か月半まではカビが生えても強行しようと思う。

 

(2016/07/28)溶けかけのミミズ発見

​この日、ふたを開けると白カビの密度が以前の数倍になっていた!新聞紙にまでカビが発生している。そして箱の隅で一匹、力尽きて溶けかけているミミズを発見した。☆になったのはこの飼育環境では初めての確認である。

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(2016/08/02)元気なミミズを確認

​カビの密度が大きくなってからミミズの姿を確認していなかったが、この日元気なミミズが1匹、カビの生えた地面を這っているを目撃した。このため、特に痩せた様子はなかったが、8/4を目安に捜索というのは中止し、もう少し様子を見ることにした。カビは、密度が濃かったところは黄色くなり、他の場所に新たな白カビが発生している。ミミズは白カビは大丈夫だというのはどうやら本当のようだ。これを食べてくれれば、ニセペーパースラッジもエサになって好都合であるが、そううまくいくだろうか。

 

(2016/08/04)「ハーフ&ハーフ」1か月経過

​この日、ミミズ箱1号αでのニセペーパースラッジとミミズちゃん床土の「ハーフ&ハーフ」の飼育実験が1か月を迎えた。ふたを開けると、新聞紙の上で休憩しているミミズが一匹いた。もしかしたら、少しやせたかな?という程度で、ニセペーパースラッジのみで飼育したものよりは断然太かった。ここに今何匹のミミズが生き残っているのかは定かではないが、少なくとも一匹元気に生きている。全滅しないというのはとても素晴らしいことだ。黄色い分部はかつて白カビの密度が高かった場所なので、おそらく白カビの発酵が終わった部分である。新聞紙の下にも、白カビがある。

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こうして、たまにしか確認できないミミズが表面にいるのを見ると、一瞬「死んだのか」とドキッとするが、直ぐに潜り始めるのを見てとても安堵する。

(2016/08/05)ミミズ2匹が☆になる

​この日朝起きてミミズ箱を覗くと、2匹のミミズが力尽きていた。前日、新聞紙の上に出ていたミミズだろうか?さらに、もう一匹が箱の隅で力尽きていた。これで見つけたものだけで3匹だ。原因はわからない。初期ミミズ箱2号αのような栄養失調の可能性もまだ捨てきれない。生存率は、死んでしまったミミズが見つかったものだけだと仮定すると8割になった。こんな状態で、1カ月半となる8/18までミミズは生存しているだろうか?心配だ。

 

(2016/08/17)ミミズ捜索・全滅

​ニセペーパースラッジとミミズちゃん床土の「ハーフ&ハーフ」飼育が約1か月半を迎えた。実際のところ、最後に生きたミミズを見たのは8/4の新聞紙の上で休んでいたものである。ミミズ箱3号αでは、生きていると思っていたミミズたちが全て床土の中で溶けていなくなっていた。これと同じことを心配し、ミミズ箱1号αでもミミズの捜索を行うことにしたのだが、結果は全滅だった。ひっくり返したミミズ箱の中身はこんな感じである。

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ニセペーパースラッジにはミミズの巣穴がくっきり確認できるが、その巣穴の中に白カビがびっしり詰まっていた。巣穴の周りには、ミミズちゃん床土を食べたとみられる糞塊がある。途中までうまく巣穴を行き来して生活していた証拠である。オレンジのものは、白カビが高密度に発生し終わった跡である。これでは生きて行けまい。そして、追われるようにミミズちゃん床土へ逃げたのであれば、きっとミミズ箱3号αでミミズちゃん床土の中に消えて行ったのミミズたちと同じ運命をたどったのだろう。​

けっきょく、ニセペーパースラッジに白カビがなぜ発生したのかはわからない。ニセペーパースラッジだけでミミズを飼った時には発生しなかったし、現在ニセペーパースラッジで熊太郎を飼っているミミズ箱2号αでも発生していない。​考えられるのは、「金子ミミズちゃん追加床土」もしくは「金子ミミズちゃん追加床土を食べたヒトツモンミミズっぽいミミズの糞塊」「力尽きたヒトツモンミミズっぽいミミズ」のどれかだ。今後も、組み合わせを考えながら「ハーフ&ハーフ」の手法を取り入れていこうとは思っているが、白カビが発生したら要注意だという事がわかった。

これにて、ミミズ箱1号αは天日干し行きとなった。

 

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(2016/08/23)三箱同時飼育開始・「ハーフ&ハーフ2」

​上手くいくかと思われた、ニセペーパースラッジとミミズちゃん床土の「ハーフ&ハーフ」だったが、原因不明の白カビ大発生によって、結局は栄養失調を起こすことが確実な「ニセペーパースラッジのみ(ミミズ箱2号αにて実施)」に軍配が上がる結果となった。この結果は、フトミミズの糞塊がどんな形であるかということ、そして、白カビは大丈夫と言っても限度があることを教えてくれた。この8/23から、3箱すべて、同時にヒトツモンミミズっぽいミミズ15匹を投入、新しい飼育方法の模索に入った。ミミズ箱1号αでは、寝床として1か月半飼育の実績があるニセペーパースラッジと、腐葉土(ミミズ箱3号α参照)の半々、「ハーフ&ハーフ2」での実験開始となる。

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​例によって濡らした新聞紙を表面に置いた。針葉樹のカスのようなものはミミズ採取時に混入したものである。

 

(2016/09/07)「ハーフ&ハーフ2」半月経過

​ニセペーパースラッジと腐葉土の半々の箱にミミズたちを投入してから半月が経過した。糞塊が見つからないが、きっと巣穴の横にしているのだろう。痩せている様子もなく、ふたを開けるとびっくりしてミミズたちが巣穴に逃げていく。

いままで、うまくいっていると思っていた飼育環境でもこの辺から異常が出始めた。私の推測では、箱内の水分の水質汚染によるものだ。それが原因であれば、腐葉土でも結果は大して変わらないのではないかと思う部分もある。しかし今回は、まさに虎の子としての腐葉土である。うまくいってくれればいいが、何となく嫌な予感がするのが事実だ。ミミズの変な様子を目撃したら、捜索に入ろうと思う。今シーズンに実験できる回数も限られてきた。成果は急いで手に入るものではないが、気持ちは焦るばかりだ。

 

(2016/09/19)腐葉土の嵩が減っている

​「ハーフ&ハーフ2」の実験開始から1か月が経とうとしているが、他の箱に比べて、この箱ではミミズたちがトラブルなく生きているように見える。ふたを開ければ1,2匹のミミズがものすごいスピードで巣穴にもぐっていくのが確認できる。白カビの発生もない。また、この日になって気が付いたのだが、投入当初に比べて腐葉土の部分だけ明らかに嵩が減ってニセペーパースラッジと段差になっている。これはおそらくニセペーパースラッジにある巣穴に腐葉土を食べた糞塊が蓄積し、腐葉土が減っているのだろう。

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画像の右端にミミズが見えるが、元気である。腐葉土は当初、画像右の黒ずんでいる部分まで盛ってあった。糞塊を初めて見つけたときもそうだったが、飼育している生きものが目に見えてエサを食べているというのは嬉しい事だ。ミミズが全部生存しているかは掘り返さないと確かめられないが、前回「ハーフ&ハーフ」のようにカビが発生しなければ、この方法は閉鎖系でのミミズ飼育にはかなり適した形になっていると言えるだろう。

 

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(2016/09/23)飼育1か月、ミミズ捜索・子ミミズ発見

​「ハーフ&ハーフ2」での飼育が一カ月を経過したところで、ミミズ箱のふたをあけると1匹のミミズが力尽きているのを発見した。これを機に、箱内のミミズ捜索を行うことにした。その結果、4匹の溶ける前の力尽きたミミズ(息絶えて2日以内と思われる)、4匹の溶けたミミズ(息絶えて3~4日と思われる)、そして8匹の生きたミミズを発見した。ミミズは確かに15匹だけ入れた。数が合わない。それに、生きているミミズのうち、2匹は非常に小さい。こんなミミズは箱に入れていない。これらはヒトツモンミミズっぽいミミズの子供ではないだろうか。だとすると、この箱の中で繁殖に成功したことになる。(ただし、採集時に卵胞が混入した可能性はゼロではない)その小さなミミズが下の写真だ。

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これくらいのミミズが捜索で2匹発見された。大きさからして、生まれたてではないだろうが、ミミズが成熟した証である環帯もなく、子供のミミズである事がわかる。この一カ月の間に生まれ、ミミズ箱の中でここまで成長したのだろう。

 

しかし子ミミズ発見と同時に、この3~4日でミミズが相次いで力尽きたことも事実である。この床土にまだ卵胞が残っている可能性もあり、非常に惜しいのは山々であったが、生きている8匹のミミズのために床土を交換することにした。箱内は再び「ハーフ&ハーフ2」の形にセッティングされた。ここに投入するニセペーパースラッジであるが、少し改良を加えた。

 

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★★改良ニセペーパースラッジ、「NPS2.0」の紹介★★

​これまでは、ミミズ箱2号α冒頭で説明しているように、ニセペーパースラッジ作製に当たってはトイレットペーパーを手で水に溶き、それを握って水分を抜き、粉砕するという方法をとってきた。しかし、この方法では繊維が十分にほぐされていないのではないかと考え、改良を行った。方法は簡単、トイレットペーパー1ロールに10Lほどとかなり多めに水を加えて軽く溶いた後※、ハンドミキサーで粉砕する行程を加えた。使ったのは下のミキサーだ。

 

 

​水に溶いた後ミキサーで粉砕したトイレットペーパーを、目の細かい洗濯ネットに流し込み、絞り上げることで団子を一つ一つ作る手間も少しであるが省く事が出来た。

※トイレットペーパーが塊のままの状態では、ミキサーが破損する恐れがある。必ずある程度水に溶いた状態にしてから使用してほしい。​

このようにして作製したニセペーパースラッジを以後「NPS2.0」と呼ぶことにする。質感はあまり変わらないが、絞る前の泥状のトイレットペーパーの感触はかなり滑らかになった。ニセペーパースラッジよりもかなり繊維がほぐされた状態になったのだろう。これがエサになるかといわれると、食べはしても栄養にならないことに変わりないとは思う。しかし、このような工程を加えたのにはしっかりとわけがある。エサとなるものを同様にミキサーにかけ、混ぜ込むことが可能だと考えたのだ。今後の飼育実験で、それらを使用していく予定である。

 

(2016/09/25)ミミズ1匹☆になる

捜索の後、床土を入れ替えて、生き残っていたミミズを再び投入したのだが、そのうち一匹が潜っていくことなく息絶えてしまった。これで投入したミミズに関しては2/3が失われたことになる。そもそも環境が捜索前の悪化していた状態にいたミミズなので、弱っていたのだろう。そこに、掘り返して外に出されたストレスが加わったことが原因と思われる。​この箱に関しては、1か月半で飼育を切り上げてもいいのだが、新しく生まれたミミズがいるのでその成長の様子を見守りたいという気持ちもある。いずれにしても子ミミズのために2週間程度で床土の交換をしていこうと思うので、その時に経過を見て実験を続けるかどうかを判断したい。

 

(2016/09/30)またミミズ1匹☆になる

この日は床土表面でミミズ一匹が力尽きていた。

また、嫌な思い出のある白カビが腐葉土上に発生している。ミミズが力尽きていた周辺に濃く白カビがあったのは、白カビの上という環境がまずかったのか、ミミズがそこで息絶えたがゆえに白カビが発生したのか、定かではない。床土を入れ替える前の「ハーフ&ハーフ2」ではミミズが一匹溶けてしまっても白カビは発生しなかった。原因がわからないので対処のしようがないのだが、ここには子ミミズもいるのだ。全滅する前に(多分まだ全滅していない)また床土を入れ替えるか検討中である。

 

(2016/10/07)1か月半経過・ミミズ捜索

「ハーフ&ハーフ2」でミミズを飼育しはじめてから1か月半が経過したので、箱をひっくり返してミミズ捜索を行った。白カビの発生があったので心配していたが、予想は半分的中した。もともと入れた大人のミミズは4匹いる計算になるが、1匹も見つからなかったのである。しかしなんと、前回の捜索で発見された、この箱の中で生まれたと思われる子ミミズ2匹だけはニセペーパースラッジ内から元気な姿で発見された。腐葉土は白カビが発生していたので、ニセペーパースラッジに住んでいたのだろうと思われるが、捜索が遅れれば栄養失調になっていた事だろう。

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動物の赤ちゃんというのは、たとえミミズであってもなにかいとおしさを感じさせるものである。

それはそれとして、「ハーフ&ハーフ2」はミミズの繁殖には成功したものの、投入したミミズ自体はすべていなくなってしまった。事実上の全滅である。このためミミズ箱1号αは天日干し行きとなったのだが、このかわいいミミズ2匹をどうしたものかと考えた。この日は同時にミミズ箱3号αでも捜索を行い、今までで一番優秀な飼育方法であることが確認されたので、2匹はそちらに移ってもらうことにした。どうか大きくなった姿を見せてほしいものである。ミミズ箱1号αは、乾き次第別の実験に移る。

 

★★「NPS2.0」応用編、「NPS2.0-F」の紹介★★

​ミミズ箱1号αでの新しい飼育実験に進むにあたって、構想していた寝床の新素材を紹介する。

作り方は簡単で、上で紹介した「NPS2.0」で、「10リットルの水にトイレットペーパーを溶かしこんでミキサーにかけた状態」の白い泥状の物体の中に、別容器で「水を加えてミキサーにかけた腐葉土」を混ぜ込む。混合比は、ミミズ箱2号αで紹介しているトイレットペーパー1ロールに対して腐葉土(ミミズ箱3号αで紹介している腐葉土)をふかふかの状態で2リットルだ。この混合物を目の細かいストッキング用の洗濯ネットに入れて絞り上げる。絞ってできたのは、ニセペーパースラッジやNPS2.0を崩す前に作るダンゴよりもすこし粘り気がある。

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これを固めないようにほぐしてバラバラにして、「NPS2.0-F」の完成だ。構想としては、ニセペーパースラッジの保湿性能を維持しながらミミズの栄養にもなる、閉鎖系最強のフトミミズの床土なのであるが・・・はたしてどのような結果が出るだろうか。少し気になるのは、絞った時に茶色く濁った水が出たことである。栄養が全部流れてしまったのでは意味がないが、こればかりは試してみなければわからない。ミミズ箱に入れたときの外観は以下の写真だ。

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何だか土のようでもあり、ニセペーパースラッジのようでもある。ミミズ箱1号αでは、この床土を使った飼育実験をこれから行っていく。

 

(2016/10/18)NPS2.0-Fでの飼育開始

ミミズが食べられる「NPS2.0」を目指して、粉砕した腐葉土を混ぜ込んだNPS2.0である、「NPS2.0-F」を詰めたミミズ箱1号αに、ヒトツモンミミズっぽいミミズ15匹を投入した。正直、実験初期に何匹か力尽きるのは採集時に弱ってしまったものではないかと今更になって思うのだが、これが床土中で起こらないことを願うばかりである。この床土をミミズが食べていることが確認でき、さらにミミズが痩せて行かないとなれば、閉鎖系での最高の飼育方法となる可能性を秘めている実験だ。これから慎重にミミズたちを観察し、愛でて行きたい。

 

(2016/10/23)NPS2.0-Fを食べたとみられる糞塊を発見

「NPS2.0-F」ミミズをヒトツモンミミズっぽいミミズが食べられるか、というのは開発段階での一つの大きな心配事であった。しかしその心配はひとまず杞憂に終わった。今日、ミミズ箱のふたを開けると、ミミズが潜る位置にコロコロと黒い糞塊が転がっていたのである!これはNPS2.0-Fではない!ヒトツモンミミズっぽいミミズは、NPS2.0-Fを食べた!

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これは朗報である。もし、ミミズたちが混ぜ込んだ腐葉土だけを食べているならば、NPS2.0-Fの色はどんどん薄くなっていくだろうと予想される。しかし、そんな芸当ができるほどミミズは器用だろうか?まだしばらく様子を見るが、これはフトミミズの越冬に挑戦する飼育容器になるかもしれない。

 

これは朗報である。もし、ミミズたちが混ぜ込んだ腐葉土だけを食べているならば、NPS2.0-Fの色はどんどん薄くなっていくだろうと予想される。しかし、そんな芸当ができるほどミミズは器用だろうか?まだしばらく様子を見るが、これはフトミミズの越冬に挑戦する飼育容器になるかもしれない。

 

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(2016/11/18)NPS2.0-Fで飼育1か月半・ミミズ捜索で卵胞発見

「エサになるニセペーパースラッジ」を目指して開発したNPS2.0-Fでの飼育も、1か月半が経過したので、ミミズの捜索を行うことにした。ふたを開けると元気なミミズが1匹いてまずは一安心である。NPS2.0-Fの粒の隙間には糞塊とみられる粒が多く存在し、これをエサとしてきちんと生きていることも確認できた。

 

​ミミズ捜索のため、この箱を新聞紙にひっくり返したのが下の写真である。

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既にたくさんの太ったミミズが見えている。我ながら素晴らしい床土を開発した、と思ってしまった。それでも、見つかったミミズは11匹で、4匹は行方不明である。これは密度の限界なのであろうか。子ミミズは見つからなかったのだが、床土をよくよく見ると、卵胞らしき粒が見つかった!これは以前にミミズ箱3号αで発見した木の実のようなものではない(あれは卵胞ではなかった)。触ると軟らかく、色もちょっと透けている。間違いない、これがミミズの卵胞である。さらに床土をかき分けて探した所、結局4つの卵胞が見つかった。

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血眼になって探せばもっと見つかったのであろうが、泣く泣くこれで捜索は完了し、床土は半分だけ新しい物に交換した。4匹生まれてくれれば、元の数に戻るのだが、もはやそれは数がどうとか言う次元ではない。これが孵化したら、小さな閉鎖系での繁殖成功は完全に証明される。4つのうち3つは、床土を半分入れ替えたミミズ箱に戻し、ひとつの卵胞を小瓶に入れて孵化を待って見ることにした。

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卵胞と一緒に、NPS2.0-Fを少量加え、孵化を待つ。これが観察できれば、ついにフトミミズの養殖という領域に足を踏み入れることになる。非常に楽しみだ。

 

(2017/1/28)NPS2.0-Fで飼育約4か月・年越しミミズ捜索

12月から1月の厳冬期は、捜索でミミズを​弱らせてしまう恐れがあったため捜索を控えていたが、暖かい日を選んで年越し後初のミミズ捜索を行った。多くのフトミミズは1年しか生きられない1年性の生物だという事から、全滅も予想していたのだが、新聞紙にひっくり返したNPS2.0-F内からは8匹のミミズが見つかった。2か月半放置して、生存率は8割近くである。たいしたものだ。色艶はよく、太ったミミズであった。腐葉土をミキサーにかけたのが良かったのか、大きく育っているように感じられる。

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また、床土内の軽い捜索の結果、新たに卵胞が二つ見つかった。これから春にかけて子ミミズの発生に注意を払っていかねばならないが、非常に楽しみである。

なお、このページは長すぎるので本実験(NPS2.0-Fでの飼育実験)を最後に箱の改造いかんにかかわらず新ページに移行する予定である。

 

(2017/2/19)NPS2.0-F飼育約5か月ミミズ捜索

2月も暖かい日を選んで、ミミズ箱3号αとあわせてミミズ捜索を行った。その結果、前回と同じ8匹のミミズたちの生存を確認した。ヒトツモンミミズっぽいミミズも、室内飼育でどうやら冬は越せそうである。毎回箱に戻している卵胞は特に変化している様子はなかった。子ミミズが生まれるのはいつになるのだろうか。

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卵胞が孵ったら、次の世代を同じ環境で飼育してみようと考えている。その場合は箱の改造等は行わない。

2世代目が卵胞を残すまで飼いきれるとしたら、狭い箱の中での養殖は可能であるという事になる。

 

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(2017/3/26)NPS2.0-F飼育半年、ミミズ捜索

暖かい日を選んで捜索を行おうと思っていたところ10日以上の日を見送ってしまった結果キッチリ半年という訳にはいかなかったミミズ捜索であった。このミミズ箱1号αと、同じ日にミミズ箱3号αで捜索を行った。その結果、このミミズ箱1号αでは前回と同じ8匹のミミズたちの生存を確認した。ヒトツモンミミズっぽいミミズは本来1年性の冬を越せないミミズであると考えられるが、室内飼育によって3月を過ぎてもあっさりと寿命を迎えるわけではなさそうだ。ちなみに、4つの卵胞を保護しているが、まだそれらには変化は起きていない。

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ちなみにミミズ箱3号αで飼育しているミミズがだんだん痩せて行ったのに対して、こちらのミミズはすべて丸々と太っている。これに関しては、腐葉土をミキサーにかけて混ぜ込んでいることでミミズの可食部分が結果的に多くなっているのではないかと考えられる。純粋に「ミキサーにかけた腐葉土」での飼育は、やってみる価値がありそうだ。ミミズ箱1号αでの飼育方法は、当面継続の予定である。

 

(2017/4/21)NPS2.0-F飼育7か月

変化なし、という報告であるが、「NPS2.0-F」での飼育はもはや大成功といっていいだろう。今回も8匹のミミズたちの生存を確認した。ミミズを適切な密度でこの飼育方法で保管することによってミミズの採集が難しい11月末~4月を痩せることもなく余裕で生き延びてしまったのだから。しかも卵胞を次々残しており、現段階で7つを確認し、4つは飼育箱、3つは小瓶で保管している。

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なお、今回の捜索時に2/3ほど「NPS2.0-F」を交換した。交換するのはこれで2度目であるが、そんなに手間もかからない。エサになっているはずの腐葉土の量だけに着目するとミミズ箱3号αの方が多かったはずであるが、あちらではミミズが痩せて行ったことを考えると、市販の細粒タイプの腐葉土でもミミズのエサとしては大きすぎるのだと考えられる。常に湿ったニセペーパースラッジにミキサーをかけて粉砕された腐葉土が混じっているという状態が、ミミズの飢えを防ぐのだろう。当面の目標は「①ミミズ箱内で1年の飼育」「②卵胞から孵ったミミズの育成」ということになる。

 

(2017/5/18)NPS2.0-F飼育8か月

これまた変化なし、という報告になる。「NPS2.0-F」での飼育が8カ月に到達。今回も8匹のミミズたちの生存を確認した。

 

ひとまずは1年の飼育を目指しているが、その後はこの箱、この条件でどこまで飼育が可能なのかを確認する地味な実験になっていくだろう。ミミズが力尽きてしまっても、この箱には卵胞が残されているのでしばらくはそのまま保管し、孵化を待ってみるという実験も残っている。

 

親たちが元気なうちに孵化すれば最高なのであるが、今の所ミミズ箱3号αで「突然子ミミズを発見した」事はあっても、「卵胞が孵ったのを確認した」所まではいっていない。

 

まず残された卵胞はこの環境で孵化するか、するならば、NPS2.0-Fネイティブの新しい子ミミズはそこで成長するか。それをはっきりさせる必要がある。気が遠くなるような時間のかかる実験だが、成功すればその意義は計り知れないだろう。

 

(2017/6/18)NPS2.0-F飼育9か月・脱走でミミズ3匹失う

これまで、初期の過密飼育状態を抜けてから極めて順調に来ていたNPS2.0-Fでの密閉容器飼育実験であるが、箱に入った僅かな亀裂からミミズ3匹の脱走を許してしまい、残るミミズは5匹になってしまった。脱走しなかったミミズは元気であったが、痛い失敗である。捜索と共に、床土を半分交換した。卵胞は増えていなかった。

 

箱の亀裂は補修したので、飼育1年まではこの形で行きたいところだが、室内飼育とはいえ気温の上がる夏を乗り切れるのかが心配なところである。

 

以上の事情から、このミミズ箱1号αは現在飼育中のミミズたちの限界を見届けた後、引退となる予定である。

 

(2017/7/20)NPS2.0-F飼育10か月

飼育10か月の定期報告となるが、今回のミミズ捜索ではミミズはついに3匹まで減ってしまった。そろそろ寿命なのか、それとも夏の暑さのせいなのかははっきりしないところであるが、ミミズ箱1号αの最後の仕事として、この3匹を限界まで飼育することにする。

 

(2017/8/18)NPS2.0-F飼育11か月ミミズが全滅

徐々にミミズを減らしていたものの1年は持ちそうだと考えていた矢先、ついにすべてのミミズを失ってしまった。しかし、あれらのミミズが11か月前につかまえた物だと思うととても素晴らしい成果だと思う。もはや、釣りのためのミミズ保存は過密飼育を避ければこれでじゅうぶんなのだ。

 

「NPS2.0-Fでの飼育は11カ月可能だった」

 

さて、ここまで頑張ってきてくれたミミズ箱1号αは役目を終え、これにて引退することになった。

 

 

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