2016年の記録更新ならずとも…
「アメリカナマズはメーターを超える」簡単にそう言う人がいるが、霞ヶ浦水系で釣れるアメリカナマズでメーターというのはなかなか現実的な数字ではない。
「アメリカマナズ実釣2016」で述べたように、ネットの情報を漁っても、大きな魚の情報は新聞に載っていた93㎝とされるメジャーの写っていない(拓寸の可能性がある)アメリカナマズの抱えられた写真と、釣具店開催のフォトダービ―の1位85㎝、くらいのもので、80upはやはり(多く見積もっても)1~3%混じる程度であり、そう簡単に1メートルなどと言える代物ではない。
その中で、西日本に引越しをして以来、年に数回しかアメリカナマズ釣行に行かない私(と友人たち)は2017年の釣行においても、最長不倒の更新はならなかったが、再び85㎝のアメリカナマズを釣り上げることに成功した。これまたフォトダービ―なら優勝のサイズである。
アメナマ釣り自体には技術介入要素はほとんどないのだが、魚のいる場所を「知っておく」ことと同時に「探り当てる事」、「適切な餌の選択」でこの大きさの魚をコンスタントに釣り上げることができているのである。
これが2017年春の釣行で釣り上げた85㎝である。
尾びれの上側が85に届いている。これで85upは2匹目であるが、何度見ても驚愕の大きさである。
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もちろんこの日はこれだけが上がったわけではなく、70up(75cm)がさらに1匹、2桁の60upを釣り上げ、総数は30匹に上る。
これが75㎝のものである。
以下は60㎝台のもの。
アメナマに本気で、考えて、あの手この手を使って釣りに取り組めば、こんなのが文字通りボコボコ釣れる。奇跡は起こせるのである。
奇跡といったが、ただレバーを沖に投げているだけのアメナマ釣りでは80upは奇跡的にしか釣れないという意味だ。
アメナマは考えるのがメンドクサイ時にやるような釣りなのは確かである。しかし、考え抜いた末に本当の化け物に出会えた時の喜びは、たかがアメナマだとは思えなくなる。これは最高にワクワクする冒険だ。
よく釣れる60㎝台のアメナマと85upのアメナマの違い
しつこいようだが、霞ケ浦水系でのアメナマ80up率は1%程度である。ここで少し、メジャーを基準にして「よく釣られている大物」の60㎝台のものと86㎝がどれくらい大きさが違うのか、写真を並べて比較してみよう。
86の大物は、アメナマ釣りをして「余裕の60up!デカい!」と思う化け物よりもさらにこんなに大きいのである。そしてこれも2016年の釣行記に書いたが、見慣れていない人が「80㎝くらい」と感じるのはこの写真の小さいほうなのである。だから、80upを釣り上げると周りの人は1メートルくらいあると思ってしまうのだ。見にきたギャラリーはたいていそう言うのだから。
決して60㎝台のものが小さいのではなく、アメナマの80upがオカシイのである。見ただけで笑いが込み上げるような代物だ。ぜひメジャーを持って釣りに行ってその笑いを体験していただきたい。
まずは足元から!
アメナマは一つのポイントで粘っても釣れないことがある。釣れないなら移動するのは原則として、もう一つ気を付けてほしいことがある。遠投から始めない事だ。仕掛けを遠投してピクリともしないのに、足元に落としたら入れ食いなんてことはざらにある釣りなのだ。それではアメナマ釣り師諸兄のご多幸を祈る。