Thrilling Tsurilling

大きな魚を手軽に釣ろう

ミミズ箱2号α

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セルロースのカスを作る

「コットンリンター」や「ペーパースラッジ」のようなセルロースのカスは、どうやって作ればいいのだろうか。私は、再生紙の製造行程をテレビか何かで見た記憶があった。紙をまず、水に溶かす(厳密にいうと溶けてはいない)のだ。ここでピンときた。トイレットペーパーが使える、と。トイレットペーパーは水に溶けやすいよう、繊維の短いパルプが使われている。これを粉砕すれば、コットンリンターやペーパースラッジのようなミミズの寝床になるのではないか。

 

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思い立ったらさっそく実行である。私はトイレットペーパーをホームセンターに買いに行った。香りなどの薬品のついていない、業務用の物を探すためだ。選んだのは下のトイレットペーパーだ。

 

​大胆に2ロールを掴み、約6リットルの水の中に入れ、トイレットペーパーの原型がなくなるまでかき回す。かなりかきまぜないと、ダマがなくならない。できたのが、この白い泥のようなものだ。

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​泥のようなものを掴みとり、水が滴らないくらいまで思いきり絞り、団子にする。これを何十個も作り、すべての白い泥を団子状にする。かなりの重労働だ。

団子を作り終わったら、今度は団子を手で粉砕する。すると…見たことのあるものができた。これは、見た目も質感も、釣りエサ「熊太郎」のミミズの寝床にそっくりである!これを私は「ニセペーパースラッジ」と名付けることにした。

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​ニセペーパースラッジができたところで、これをミミズ箱2号αに2/3くらい入れ、残りはパック保存することにした。

 

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目次

 

 

 

(2016/05/23)ニセペーパースラッジによる飼育開始

ニセペーパースラッジに少量の砂を混ぜた寝床に、ヒトツモンミミズっぽいミミズを15匹投入した。糞塊も残さず、すっと潜って行った。表面には1/4ほど濡らした新聞紙をかぶせた。ミミズはセルロースを分解する酵素であるセルラーゼを自分の体内で合成できるということなので、これは餌兼寝床として期待が持てそうだと思った。腐植ではないが、腐植よりもっと原始的な食べ物として、フトミミズは受け入れてくれるかもしれない。

(2016/06/23)無事に1か月

毎日欠かさずふたを開けて確認し、濡らした新聞紙にミミズが複数集まっているときにすこし霧吹きする程度の世話で、ヒトツモンミミズっぽいミミズは一匹も(多分)死ぬことなくピッチピチで1か月を過ごした。ただ少し心配なのは、ミミズの糞である「糞塊」が見つからないことである。白い餌だから糞も白くて見つからないだけならばよいが、そうだとしたら紙は栄養になっているのだろうか?​今後心配されるのは栄養失調や餓死である。この方法の応用として、失敗を繰り返して天日干しされているミミズ箱1号αで餌になりそうなものを混ぜて実験を行うことにした。

 

(2016/06/27)2匹が☆になる

ニセペーパースラッジの箱でついにミミズが2匹、☆になってしまった。原因は不明だが、嫌なにおいなどはしていなかった。同様のことが相次ぐようだと、それは栄養失調の可能性が高いと思った。ミミズが餌なしでどれくらい生きるのかはわからないが、初めから紙だけで生きられるとは私は思っていない。しかし、もはや「寝床として」のニセペーパースラッジの有用性に疑いの余地はない。あとは餌の問題と繁殖の可能性を探るだけだと思っている。寝床をかき回すことは一切していないので、もしかすると底のほうで息絶えているミミズがいるかもしれないが、蓋をあけたときにはニオイもせず、いつもミミズがギュッと縮む、元気な姿を見せてくれる。


(2016/07/01)1匹が☆になる

ニセペーパースラッジの箱でまたミミズが☆になってしまった。これで生存率は8割まで落ちた。原因は不明だが、やせ細っていたように見え、栄養失調を起こしているのだろうと思った。ニセペーパースラッジのみによるヒトツモンミミズっぽいミミズの「保存」は、せいぜい一カ月半が限度なのだろう。これからは、寝床になり、かつミミズのエサ(栄養)となるもの、もしくはニセペーパースラッジに混ぜてエサになるようなものを模索していく必要がある。断念してもいいのだが、ニセペーパースラッジの湿度調整能力は捨てがたい物がある。このミミズ箱2号αではもう少し様子を見るが、調査方針はすでにほかの二箱が受け継いでいる。

(2016/07/03)ミミズが痩せている

ニセペーパースラッジではヒトツモンミミズっぽいミミズは長期間生存しているが、採集したときより身体のお尻半分が細くなっているし、色も茶色っぽくなっている。これはもう栄養失調と見て間違いないだろう。実験とはいえかわいそうだし、ほっといたら飢えて力尽きるはもうわかったので、飼育期間が一か月半となる7月5日に庭にミミズたちを放ち、ニセペーパースラッジ内の卵の捜索をすることにする。結果に関わらず、ミミズ箱2号αでは他の実験に移ることにする。卵があれば、もちろん別容器で保存する。

 

(2016/07/05)卵捜索・ミミズ9匹解放

ニセペーパースラッジ内の卵の捜索を行ったが、一つも見つからなかった。寝床の中には、12匹のヒトツモンミミズっぽいミミズが居るはずなのだが、採集時より明らかに痩せた小さなミミズが9匹しか見つからなかった。3匹は溶けてしまったのだろうか。結局、ニセペーパースラッジ単体による飼育は1.5か月で生存率60%となった。栄養失調、または過密飼育が原因で、卵を残せなかったのだろうか。これにてニセペーパースラッジ単体でのミミズ飼育実験は終了し、ミミズ箱2号αは天日干し行きとなった。

 

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(2016/07/08)ニセペーパースラッジに熊太郎投入

釣り用ミミズ箱Ⅹでは、シマミミズとともに入れておいたフトミミズ達が、高温にさらさなければ元気に生きていた。この状態を再現すべく、ニセペーパースラッジを、トイレットペーパー1ロール分作製し、ここに釣りエサとして売られている「ミミズちゃん熊太郎レギュラーサイズ」2箱を、寝床ごと投入した。まずは熊太郎に対するニセペーパースラッジの保存能力を見た後、同じ箱にヒトツモンミミズっぽいミミズを投入する予定。

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​熊太郎の寝床はおそらくペーパースラッジであるが、緑色である。それ以外は、ニセペーパースラッジとよく似ている。いや、ニセペーパースラッジは、ペーパースラッジによく似ている。糞塊を確認するまで、しばらく待つ。

 

(2016/07/22)熊太郎の糞塊を確認

ニセペーパースラッジにみみずちゃん熊太郎(シマミミズ?)を投入して2週間が経過した。ミミズが死んだり脱走した様子はない。そして、ミミズ箱の壁面および蓋の裏に、無数の細かいペーパースラッジ色の粒々と、ニセペーパースラッジ色の粒々も確認できた。これはシマミミズ(?)の糞塊と見ていいだろう。この糞塊をフトミミズが食べ、栄養になるのではないかというのがこの実験の仮説なので、次はヒトツモンミミズっぽいミミズをこの箱に機会を見て投入することにする。

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しかし気になるのは、約80いるシマミミズは全体に分布しているように見えるものの、やや元いたペーパースラッジに偏っているように感じる。そして、糞塊の数もペーパースラッジの緑色のもののほうが多い。シマミミズにとってもヒトツモンミミズっぽいミミズにとっても、ペーパースラッジは栄養になって、ニセペーパースラッジは栄養にならないとしたら、実験結果が上手くいってもそれはペーパースラッジのおかげということになってしまう。それはそれでよい知見ではあるのだが、当初の目的を外してしまうので少し反省した。今からペーパースラッジだけを取り出すことは不可能なので、これはこれとして実験を続行する。

 

(2016/07/24)熊太郎が一匹溶けていた

そろそろヒトツモンミミズっぽいミミズを投入しようかと思っていた矢先、よくない物を見てしまった。表面で一匹熊太郎が溶けていた。ニセペーパースラッジのせいだろうか?カビは見えないが、少しカビのニオイがする。熊太郎が元気にニセペーパースラッジを食べてくれないと、この実験はそもそも成立しないのである。このままどんどん熊太郎が死んでしまうならばミミズ箱1号αの「ハーフ&ハーフ」の模倣でシマミミズ用床土を使って熊太郎を生かし、ヒトツモンミミズっぽいミミズにその糞を食べてもらうという計画に変更するかもしれない。

 

(2016/07/29)熊太郎もう一匹溶ける

80匹くらい熊太郎が入っているので、2匹☆になったくらいは大騒ぎすることではないのだが、この日の朝、また1匹☆になった。糞塊はやはりペーパースラッジの色が圧倒的である。ニセペーパースラッジを熊太郎は好んでは食べていないようだ。これでは実験に意味があるのかと悩んでいて、ヒトツモンミミズっぽいミミズを採集に行けずにいる。ニセペーパースラッジとミミズちゃん床土の「ハーフ&ハーフ」でも、いまカビが発生して大変なことになっている。実験計画を立てるのが大変だ。1か月以上は要するので、熟慮してから実験は行いたい。

 

(2016/08/15)狙いのミミズが採れない

熊太郎投入から1か月と1週間が経過した。何匹かミミズが溶けたような跡があるミミズ箱2号αだが、熊太郎たちはおおむね元気にニセペーパースラッジを這い回っている。未だヒトツモンミミズっぽいミミズの投入には至っていない。全く雨が降らず、ミミズの採集が困難になっているからだ。しかし、ほとんど乾いてしまった側溝にも、フトスジミミズっぽいミミズだけは頑張って生きているようで、釣りには専らそちらを使用している。恵みの雨を待つだけだが、天気予報はあまりよろしくない。

 

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(2016/08/23)ヒトツモンミミズっぽいミミズ投入

熊太郎投入から1か月半が経過した。熊太郎たちは元気にニセペーパースラッジを這い回っている。やはりヒトツモンミミズっぽいミミズと違って、ツリミミズ科のシマミミズと思われる熊太郎は飼育が容易なようだ。ミミズコンポストとして生ごみを処分してもらいたい気持ちを抑えながら、これまでのミミズ箱の「閉鎖系」でのヒトツモンミミズっぽいミミズ飼育ではある意味限界点であった「1か月半」を待つに至った。そんななか痩せることもなく元気に過ごしてくれた熊太郎に新しい仲間が加わった。大変気難しいヒトツモンミミズっぽいミミズ15匹である。この箱で彼らは「釣り用ミミズ箱Ⅹ」のようにうまく共存してくれるだろうか。

 

(2016/08/24)潜って行かない

1日前に投入したヒトツモンミミズっぽいミミズは、熊太郎が1か月半暮らしたニセペーパースラッジになかなか潜っていこうとせず、半分以上のミミズが表面で這い回っている。これは嫌な予感がする。全滅の予感だ。まっさらのニセペーパースラッジにヒトツモンミミズっぽいミミズを投入したときとは明らかに挙動が違う。ニセペーパースラッジの変質、またはそれが含んでいる水分の汚染が起きているのだろうか。ミミズが苦しそうではないのでもう少し様子を見ることにするが、同日夜にはもしかしたら結論が出るかもしれない。ただし、これはこれで生きていくという可能性もないではないはずだ。判断は慎重に行う。

 

(2016/08/25)相変わらず表層に

すぐにダメになってしまうかと思われたミミズ箱2号αの熊太郎&ヒトツモンミミズっぽいミミズの同時飼育だが、ヒトツモンミミズっぽいミミズは潜って行かないだけで今のところ息絶えた様子はない。このまま表層で生き続けたら釣りには最高なのだが、そうはうまくいくまいというのが現状の感想である。

​表層にいるというのはこんな感じである。

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この状態で4匹見えているが、新聞紙をどけるとさらに4匹くらいは表層にいる。熊太郎が1か月半生きたニセペーパースラッジと言う環境が気に入らないのか、なかなか潜って行ってくれない。このままではまずいとは思っているのだが、手が出せないでいる。

 

(2016/08/27)案の定…

3日程度は表層で落ち着いていたヒトツモンミミズっぽいミミズたちだったが、この日の朝ふたを開けてみると4匹ほど息絶えていた。やはり、「熊太郎が1か月半生活したニセペーパースラッジ」は気に入らないらしく、一部のミミズを除いて潜っていく様子もない。現状については、上手くいかないのがわかっているので、悩んでいる暇があったら、行動である。ひとまず私は熊太郎を含めてこの箱のミミズたちを釣り用ミミズ箱Xに移すことにした。新たに飼育を開始する場合には、また新たに採集したもの、そして新しく買ってきた熊太郎を使用する。元気なものは釣りに、そうでない物は土に、という算段である。

 この結果、4匹が表層から、7匹がニセペーパースラッジ中から釣り用ミミズ箱Xに移された。無数にいる熊太郎もニセペーパースラッジを広げてかき集め(超大変だった)、釣り用ミミズ箱Xに移った。

 この作業で気付いたことがある。ペーパースラッジとニセペーパースラッジを入れた寝床で熊太郎を1か月半飼育したミミズ箱2号αであるが、ひっくり返してみると箱の底の隅の方に、「ペーパースラッジ色」をした粘土のようなものが固まっており、ここに熊太郎が多数集まっていたのだ。この粘土のようなものはおそらく熊太郎の糞塊であろう。やはり熊太郎はペーパースラッジを優先して食べていたのである。そしてその糞塊は底に溜まり、粘土状になっていたというわけだ。これまでのニセペーパースラッジの作り方では繊維が十分に細かくないか、そもそも原料のトイレットペーパーに施されたなんらかの加工によってミミズのエサには向かないかのどちらかであろう。

 ニセペーパースラッジの改良は今後試みる。8/27現在、順調な釣り用ミミズ箱Xは、「金子ミミズちゃん追加床土」と「熊太郎のパッケージに入っていたペーパースラッジ」を振ってかき混ぜた物である。これが不思議なことに、もはやそれらの原型はなく、茶色い土のようになっている。

 ​この「同居」の試みは簡単にあきらめたくない部分がある。私のミミズ飼育の原点である釣り用ミミズ箱Ⅹの発想を受け継いでいるからだ。釣り用ミミズ箱Xに入れた寝床が土のようになっているのは、私がミミズを取り出すために定期的に箱をかき回しているからではないだろうか。次はこれを試したくなった。ペーパースラッジ(ニセではない)とミミズちゃん床土を混ぜた寝床で熊太郎とヒトツモンミミズっぽいミミズを飼育し、毎日箱を振って撹拌するのである。巣穴を破壊することはフトミミズにとって良くないのは歴然であるが、釣り用ミミズ箱Xである程度うまくいっているものなので、やってみる価値はあるだろう。

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(2016/09/01)釣り用ミミズ箱Ⅹ2の模倣開始

2016年8月にミミズを失うことなく運用してきた釣り用ミミズ箱Ⅹ2​の模倣実験として、「金子ミミズちゃん追加床土(ココナツ繊維)約2L」と、「熊太郎スーパー太虫に入っているペーパースラッジ二箱分」、「熊太郎スーパー太虫2箱分のツリミミズ化シマミミズっぽいミミズ」を入れた容器に、つかまえてきたヒトツモンミミズっぽいミミズ15匹を投入し、容器を振って撹拌した。釣りに行く頻度に倣って、これから3日に一度程度、箱を振って撹拌することにする。かなりお金のかかっている実験だが、これが改良ニセペーパースラッジと100円均一で買えるパームビート、市販のシマミミズで代用できるならば安い物である。実験なので、やはりよい物を使うことになるのだ。まずは、釣り用ミミズ箱Ⅹ2で生じた、「混合物が土のようになる」現象が確認できればよいのだが、そううまくいくだろうか。撹拌したばかりのミミズ箱2号αの様子は、こんな感じである。

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緑色のペーパースラッジと茶色のミミズちゃん追加床土がいい具合にまじっている。この状態は釣り用ミミズ箱Ⅹをペーパースラッジ+ミミズちゃん床土で運営しはじめたころにそっくりである。違うことは、熊太郎がスーパー太虫である事、そして、フトミミズがヒトツモンミミズっぽいミミズしか入っていない事、釣りでミミズを消費しない事だ。最後の点は過密飼育という大きな壁にぶち当たる可能性を秘めているが、釣り用ミミズ箱Ⅹもローテーションしているとはいえかなりの過密状態でミミズを保持してきた。無茶苦茶な飼い方に見えるかもしれないが、革新というのはえてしてそういう風に起こるものである。ただし、それは王道の傍らに行われるから意味があるのであって、闇雲に滅茶苦茶な方法を模索するのはよくない。

 

(2016/09/18)ヒトツモンミミズっぽいミミズが☆に

出張から帰って蓋をあけると、ヒトツモンミミズっぽいミミズ一匹が息絶えていた。悪いニオイはしなかった。巣穴を作らせないでフトミミズを飼うというのはストレスになるのだろうとは思う。これに関しては、ミミズの数で言ったらこれまでの倍以上の過密状態であり、​この程度の頻度で済んでいるというのは、案外簡単に「これは過密飼育だ」といえないのかもしれない。シマミミズとの共存というのは何かカギになりそうであるが、それもなかなか途方もない実験だと思わされる。ただし、ヒトツモンミミズっぽいミミズを全部数えたわけではないので、どれだけ生き残っているかわからない。後に捜索が必要である。

 

(2016/09/30)飼育1カ月経過・ミミズ捜索

シマミミズとみられる「熊太郎スーパー太虫」二箱と、そのパッケージに入っていたペーパースラッジ、そしてそこに混ぜ込んだ「金子ミミズちゃん追加床土(ミミズ箱3号αを参照)」のなかにヒトツモンミミズっぽいミミズ15匹を投入して1か月が経過した。ふたを開けても熊太郎の姿は確認できるものの、ヒトツモンミミズっぽいミミズは見つからない状態が続いていたので、これを機にミミズの捜索を行うことにした。

箱の中を新聞紙にぶちまけ、割り箸でミミズを探していく。ヒトツモンミミズっぽいミミズだけを選り分けて行ったところ、ヒトツモンミミズっぽいミミズは10匹が生存していた。1匹は取り除いたので、4匹が行方不明である。毎日ふたを開けていたが、全くニオイもしなかったし、おそらく熊太郎によって処分された(笑)のだろう。しかし、考えてみればこの中には50匹以上のミミズが入っている。床土としてはペーパースラッジが入っているものの、ヒトツモンミミズっぽいミミズだけだとバタバタと過密飼育と思われる原因で力尽きていた「金子ミミズちゃん追加床土」に近い床土である。その中で、2/3のヒトツモンミミズっぽいミミズが、しっかりと元気に暮らしていたのである。シマミミズはいくら存在してもヒトツモンミミズっぽいミミズの過密飼育に寄与しないのだろうか。それどころか、息絶えたミミズをきれいに処分してくれる浄化装置のような働きをしていることも十分考えられる。水槽で言うタニシのようだ。この飼育環境におけるヒトツモンミミズっぽいミミズの生存率は決して超優秀というわけではないのだが、これまでの下手な実験の中では優秀なほうである。あと2週間様子を見てもう一度捜索を行うが、1か月半生存率では、私が行った実験の中ではかなりいい結果が得られそうである。やはり釣り用ミミズ箱Ⅹ2は偶然とはいえ、それなりに良い環境だったのだと改めて実感できた。

熊太郎がもし腐葉土で生きられ、環境の浄化が可能ならば、腐葉土に彼らを導入、フトミミズとの同居ということも考えなければならない。

 

(2016/10/14)飼育1カ月半経過・ミミズ再捜索

前回の捜索と同様、箱の中を新聞紙にぶちまけ、割り箸でミミズを探した。ヒトツモンミミズっぽいは大きいのですぐにわかり、別の容器に移して数を数えたところ、ヒトツモンミミズっぽいミミズは8匹見つかった。2匹は行方不明である。1か月半生存率は約5割である。これは歴代飼育方法の中で3番目に優秀な値だ。床土は1割がペーパースラッジ、9割が金子ミミズちゃん追加床土である。金子ミミズちゃん追加床土でヒトツモンミミズだけを飼った場合は1か月半生存率はゼロだった。それを過密飼育であると考察していたにもかかわらず、「熊太郎スーパー太虫が約60匹同居している」という要素がヒトツモンミミズっぽいミミズを長生きさせたのである。少なくとも、シマミミズの存在はフトミミズの「過密飼育」には寄与しないということだ。理由は沢山考えられる。フトミミズは、自分の掘った巣穴が崩れないように体液で巣穴の周りの土を固めると言われている。この行動を熊太郎は行わないため、過密飼育に寄与しないのだろう。また、ヒトツモンミミズっぽいミミズは7匹がこの箱内で力尽きている(1匹は取り除いた)

にもかかわらず、土が腐ったような跡はどこにもないのである。これも熊太郎の働きによるものだろう。おそらく息絶えたミミズは熊太郎のエサとなり、腐る前に分解されていて、箱内の水分が腐らないのだと思う。さらに、土を固めるための分泌物すらも熊太郎が浄化している可能性がある。

本来生息環境の違う2種のミミズだが、閉鎖環境というある意味「不自然」な空間では共生のようなものを見せてくれている。ただし、心配なこともある。フトミミズの卵胞もまた、熊太郎によって処分されているのではないか、という疑惑だ。他の箱では子ミミズが見つかったものもある。そんななか、この箱では栄養状態も悪くなさそうなフトミミズが8匹も生き延びていたのだ。子が生まれていてもおかしくないのだが、見つからない。期待しすぎかもしれないが。

 

(2016/11/16)2カ月半経過・ミミズ再々捜索

今回も、同様に箱の中を新聞紙にぶちまけ、割り箸でミミズを探した。ヒトツモンミミズっぽいは大きいのですぐにわかり、別の容器に移して数を数えたところ、ヒトツモンミミズっぽいミミズは6匹見つかった。再び2匹は行方不明である。ヒトツモンミミズっぽいミミズは約2/3が失われたのだが、この2か月半というのは、ミミズ箱3号αで同時に飼育している「腐葉土」以外では1匹たりとも生き残らなかった時間である。この方法は優秀だ。

そして気になったことがある。見つかるヒトツモンミミズっぽいミミズの形というか見た目というか、何か別の生物のように変化しているのである。

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大きさは確かにフトミミズだし、間違いなく採集してきたヒトツモンミミズっぽいミミズなのであるが、「どことなくシマミミズっぽい」のである。動き方、質感、色が。これはシマミミズの床土で飼っているからだろうか。それとも、シマミミズと同居しているからだろうか。私は今、後者だと感じている。本来は自分の巣穴を作るフトミミズが今、この箱で、それができない環境で生きている。このため、シマミミズと同じような生き方をするうちに、後天的にこのような性質を身に着けたのではないだろうかと。(後で分かるが、これは弱っていただけだった)

 

(2016/12/16)3カ月半経過・ミミズ4度目の捜索・全滅

今回もいつも通り、箱の中を新聞紙にぶちまけ、割り箸でミミズを探した。ところが、ヒトツモンミミズっぽいは大きいのですぐにわかるはずなのだが、何と熊太郎は元気に過ごしているのにヒトツモンミミズっぽいミミズは1匹も見つからなかった。全滅である。1か月ほど前に、ミミズの性質が変化していて興味深いとか書いていたのだが、それは実は弱っていただけなのかもしれないと思った。やはり、シマミミズは力尽きたフトミミズをきれいに処理してくれる効果はあっても、そこまで長生きに貢献するというのは考え過ぎだったのかもしれない。つまり、力尽きたミミズをちゃんと取り出しさえすれば、ミミズちゃん床土でも2か月半の飼育が可能だったかもしれないという事だ。そしてこれは、それでも腐葉土に及ばない数字なので、これ以上ミミズちゃん床土を使用する意義はあまりないといえる。これでこの箱には熊太郎しかいなくなってしまったのだが、もう外は雪が降る寒さなのでミミズの採集は困難を極める。なので、この箱は初春までは熊太郎飼育容器として機能してもらい、来春以降はフロースルー型に改造して「ミミズ箱2号β」に生まれ変わってもらう予定とした。

※2017/04/21 ミミズ箱2号αは改造され、ミミズ箱2号βに生まれ変わり、役目を終えた。​

 

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