Thrilling Tsurilling

大きな魚を手軽に釣ろう

ブラックバス釣り

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ブラックバスは北米原産の魚で、アメリカでは地方によってグリーンバス、グリーントラウト、オスウェゴバス、ノーザンブラックバス、リンサイドバスなどと呼ばれる。日本への移入は、アメリカ・オレゴン州からで、1925年の芦ノ湖への放流がはじまりだ。

淡水では釣り具業界の魚種別でみる市場規模は世界でも類を見ないほど大きく、ブラックバス釣り大会の賞金とスポンサー収入などで生計を立てる「バスプロ」もたくさんいる。

 

本場アメリカではバス釣りのトッププロはメジャースポーツのスター選手と変わらない地位を得ていると言っても過言ではない。

 

このため、ルアーフィッシングの世界では最も重要な魚種のひとつに位置づけられる。

 

私のブラックバス釣り歴は、小学校高学年から中学~大学院時代が主である。子供のころは高いルアーには手が出ず、大人のバスアングラーが捨てていったワームやフックを拾ったり、ダム湖の減水時に根がかりしていたルアーを拾い集めたりして、釣りを楽しんでいたものだ。

​さて、日本でもルアー入門から上級者まで、ブラックバス釣りは若い世代を中心に非常に盛んである。ブラックバス・ブームは去ったと言われるが、それでもなお、湖沼で見かけるアングラーは多くが「バサー」である。

 

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目次

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細分化された技術と釣りパターン、道具

ポイント、季節、濁り、水温、水の色、天候、水位、流れ、ベイト、溶存酸素、地域性…まだまだあるだろうが、それらを細分化できるだけした数をすべて掛け算した数の釣りパターンが存在する、つまり、パターンは無数だ。

どんな釣りでもそうだといえばそうなのだが、ブラックバス釣りはその中から、食性を利用するか、威嚇攻撃を利用するかなどの分類をさらに行い、これに沿って無数にあるルアー、さらに同種のルアーの色をその場でひとつ選択する。そのルアーを使用するのに適したロッド、リール、糸をそれぞれ選ぶ。

 

はっきり言って全部考えてなどいられないのだが、こういった複数のことを考慮に入れて狙い通りに魚を釣った時の喜びは大きい。バスフィッシングに人気がある理由のひとつだろう。

正直言って、web上には「プロ」が書いたものを含めて、もう私が付け足す余地はないほど「バスの釣り方」が溢れ返っている。私が到底到達できないような繊細なことも書いてあり、情報は飽和状態である。

 

私は、あまりバス釣りを複雑にしたくない。ブラックバス釣りは、競技として発展したがゆえに、複雑すぎるのだ。そんな所に、基礎的なことはともかく、私があえて感覚の領域に立ち入って技術的なことを書くこともなかろうと思っている。私はあまり専門的な技術を知らないし、使うものも限定的だ。紹介できるのはあくまで私の考え、狙い、そして実績のあるパターンだけだ。

あらゆるパターンに対応できるルアーは存在しない。逆に、あるパターンに一つのルアーだけが適合するわけではない。いかに多くのルアーをそろえても、その時使えるルアーは一つだけだ。同時に複数は使えない。

 

調べれば調べるほど欲しいルアーが増えていく、というのはある程度仕方のないことである。しかし、無数の釣りパターンと同時に、新しいパターンをどんどん持ち出して購買意欲をあおる業界の仕組みも考慮に入れる必要があるだろう。ここでは「釣具屋でルアーに釣られないように」とだけ言っておく。

 

ネットで調べた「有名ポイント」に注意

バスがストラクチャー周りにいることは、言及の必要すらないだろう。こんなポイントが良いという情報もweb上では飽和状態だ。

そう、バス釣りのポイントはネットですぐに調べられる。しかし、抽象的に書いてある情報の方が、有難いと感じる。というのも、「○○湖の○○公園のどこそこ」とネットに書いてあるような場所は、たとえ平日に行っても誰かがルアーを投げていることが多い。そういう場所はバスがスレていて、逆に釣るのが難しい。

良く考えてみてほしい。あなたが休みの日に釣りに遠征で出かけるとする。まず、ネットで遠征先のポイントをざっと調べるだろう。遠征で勝手を知らないので、まずはネットに書いてあった場所に向かうはずだ。バスで有名な湖やダムには、その都道府県外からも「毎日」「たくさん」「同じ情報を見た」人が来ている。休日にはネットに書かれている特定のポイントは、都会の海釣り公園のように(言い過ぎか)混雑している。

ネットには、誰か一人が一回行っただけであっても、大きなものが釣れたり、連続で釣れたりして、しかもそれが偶々であっても、自由に書き込める。

 

極端な話、今から私が、昔釣った大きなバスの写真とともに、有名ダム湖の適当な場所の説明を書いて掲示板やSNSに書きまくれば、その場所には何年、十何年にわたって「一見さん」が殺到するだろう。そういう場所を私はいくつも知っている。

 

昔に比べてバスを釣るのが難しくなったと感じている人は多いと思う。個体数の爆発的な増加が落ち着いたこともあるだろうが、バス釣りは人気の釣りであるがゆえに、ネット時代の現代は、上記のような「からくり」で皆がハイプレッシャーポイントに集結し、よりプレッシャーをかけるようになってしまったのだろう。

 

これは持論であるが、「釣れるバスがいるところには、人はあまりいない」。これくらいの気持ちで、釣り場を選んでみてはいかがだろう。

 

ハンデをつけるという詭弁

ブラックバスを、釣れやすい小さなワームで「セコ釣り」する人に対して「釣りのゲーム性」を持ち出して、あえて釣れにくいルアーでやるのだ、と語られることがよくある。

しかし、ちょっと考えてみよう。メーカーから出されている各種のルアーは、開発者が一生懸命「釣れるように」と設計し、世に放たれたものだ。(もちろん、ブラックバスのどのような習性を利用して釣るか、という使い分けは存在するが、釣れにくいように設計したものはないだろう)

ブラックバスは昔のジュース缶のプルトップでも釣れるし、ジグヘッドだけを投げても着水と同時に食うようなことはありえる。

 

それなのに、釣れるように設計されたルアーを使っているにもかかわらず、自分の釣った魚がいかに釣るのが困難だったかを(下手をすると釣れない理由を)強調するために、まるで「これこそ高尚なのだ」と言わんばかりの論理のすり替えが横行している。

良く釣れる方法(つまりブラックバスの食性に訴え、かつ生きエサに近い質感のワームで、それが艶めかしい動きをするリグで釣る方法である)に対する「セコ釣り」という名前の付け方が、それを物語っている。

縛りのある大会に出場したり、その練習をするのでないならば、いくらでもセコい方法で釣ればよい。

これは「バスを釣る」か「そのルアーで釣る」かの目的の違いでもあるのだが、本当に後者の人はどれだけいるだろうか。私が後者になるとしたら、自分で作ったり、改造したりしたルアーを使用するときだけだろう。私はルアーの自作はしないが、それでも作るとなれば、やはり「できるだけよく釣れるように」と考えて作ると思う。

バス釣りのトーナメンターを見ても、遊びの釣り番組では色々なルアーを投げるが、賞金と名誉のかかった大会ではライトタックルでニオイ付きと思われるワームをチョコチョコ動かしている場面のほうが目立つのだ(もちろんすべてではないが)。「ルアーに釣られるな」とはそういうことである。

 

私はセコ釣り師。セコ釣りとは?

私はハードルアーをめったに使わない。全然人がいない釣り場だと喜んでビッグベイトを投げる時もあるが、基本はスピニングでチョコチョコやるのがスタイルだ。

セコ釣りと呼ばれるような方法は、小さいバスが混じるものの、よく釣れる方法だ。冒頭の言い回しから言うならば、対応できるパターンが多い釣り方だ。

 

釣りをしに行って、よく釣れるからセコい、とはこれ如何に?であるが、そんな方法があるなら喜んでそれをしよう。

 

私の考えるセコ釣り代表はスモラバ、ノーシンカー、アンダーショット(ツネキチ、ダウンショットとも言う)である。次いで、ネコリグ、ジカリグだろうか。ジカリグだけは聞きなれない人がいるかもしれないので、使う仕掛けの写真を載せておこう。

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フックに直接シンカーがぶら下がっているリグである。アンダーショットのリーダーの長さを極めて短くしてゼロにした、という考え方もできる。

 

韓国のバスシーンで使われはじめた比較的新しいリグなのだそうだ。私がこのリグを知ったのは、誰かが捨てていった仕掛けを拾った時だった。(嘆かわしいことだ)

 

これは何だと調べてみると「ジカリグ」というものだと分かった。使ってみるとワームの動きがとても魅力的で、自分の釣りにも取り入れるようになった。

​さて、セコ釣りの話に戻ろう。

広く探りたいときも私の場合はほぼワームである。そういう時はスプリットショットを使う時が多い。テキサスでもそうだが、スプリットショットはフック周りはノーシンカーと同じなのでシンカー着底後のフォールがノーシンカー的アクションになる。

よく使うワームは、以下のものだ。

スモラバ → ゲーリーグラブ、Gulpホッグ

 

 ノーシンカー → ゲーリーグラブ、Gulpホッグ、ヤマセンコー、イモ、スタッガー

 

 アンダーショット → レインズスワンプ、フリックシェイク、Gulpマイクロクローラー、カットテール

ネコリグ → カットテール

ジカリグ → Gulpホッグ、カットテール

スプリットショット → カットテール、ゲーリーグラブ、スタッガー

 

ストレート系はカットテール以外では基本的にワッキーで使うが、そのへんもセコさを感じさせるだろう。

ガルプの有効な使い方については新しい汁の使い方を考案したものがあるのでぜひ読んでみてほしい。

 

これは傾向としてだが、スモラバでもワッキーでもワームのカラーは青系の色よりは赤系、透けたピンク、そしてなぜか緑に近い物がよく釣れると思う。

 

スレている見えバスならば、ストレート系ならボトムの色に合わせたり、泳ぐ系のワームならば、釣り場の水の色に近い色をチョイスしたりしてアピールを弱くし、異物感を消している。

ワームは小さい物がよい。小さいワームでも大きなバスは釣れる。朝イチ1投目に小さいワームでデカバスが釣れるなんてことも珍しくない。小さいのが釣れまくって困るときにワームを大きくすればよい。

一日中チョコチョコやってたら手が疲れそうであるが、そういう時はただ巻きで釣れるグラブのノーシンカーを使って何も考えずに引っ張ったりすればよい。

​ワームの(超基本的な)動かし方が知りたい人は、続きのページで紹介しているので読み進んで参照してほしい。

 

PEを使ったパワーフィネスのススメ

​​これらのワームを使ったセコ釣りを行うにあたって、おすすめしておきたいことがある。小さいワームを使ったワッキーなどのチョコチョコ系の釣り、中層をだらだら巻いてくる釣りでも、PEのラインを使おう。(糸の選択については釣り小話で書いているので興味があれば読んでいただきたい)

www.thrilling-tsurilling.com

 

 

PEを使った強いタックルでフィネスを行うことをパワーフィネスという(私はシーバス経験後、そう呼ぶとは知らずにやっていた)。ベイトフィネスの台頭で流行り廃りという意味での流行りは過ぎ去ったのだが、おかっぱりなら断然PE+スピニングの方がよいだろう。

ベイトフィネスはボートでのカバー打ち等でそのメリット(キャストの正確性や手返しのよさ)を活かせるのだろうが、おかっぱりで湖(ダムを含む)や護岸された河川のオープンエリア主体の釣りではスピニングからベイトフィネスに持ち替える合理的な理由はそうそう見当たらない。プロがしきりにベイトフィネスを推すのは、彼らがボートメインで釣りをするからであろう。(もちろん商業的な意味もあると思う)

飛距離はPE+スピニングに圧倒的に分がある。そしてリーリングではなくロッドでルアーにアクションを加える釣りでは、ナイロンやフロロのように伸びる糸を使うと、遠投したときに意図したアクションが全くルアーに伝わっていないことがある。

またPEはラインが自重で沈まないので、中層の釣りではラインに引っ張られてワームが沈むことを防ぐことができる。沈んだラインというのは魚にプレッシャーを与える。浮いて水面に張り付いたラインは不思議と魚は怖がらない。(これは鯉のパンプカ釣りでもやってみればわかる。)

ボトムの釣りではルアーがどのくらい沈んだかわかりにくいという欠点はあるが、それも慣れの問題である。逆に浮くことを活かせば、糸をウキのように見立ててあたりをとることができたりする。

フィネスは近距離の方がやりやすい人が多いのではないだろうか。(そもそもそういう釣り方なのだが)その「そもそも」が何故かというと、ルアーを縦に動かせるからだ。PEは浮くので、遠投してもルアーが沈んだときに(リーダーの長さより深ければ)糸が水面に向かって出る。これを使って縦のシェイクが加えられるのだ。その角度の差はほんの僅かだし好みもあるかもしれないが、「遠投ピンポイントのセコ釣り」に向いているといえる。

そうは言っても糸が浮くのが嫌いな人には、高比重のPEも開発され商品化されつつあるのでそういうものを使えばよい。

また、PEの伸びないという特性は、アワセを入れたときのフッキング率にも大きな影響を及ぼす。糸の伸びによるアワセのタイムラグ、パワーのロスは遠投になればなるほど大きくなる。遠投が多くなるおかっぱりでPEを推す最も大きな理由はここにある。(ただし、ナイロンやフロロのつもりで大アワセするとアワセ切れや弾きが多発する。伸びないPEなりのアワセ方は数を釣っていれば身についていくだろう)

そしてPEは、糸が張ってさえいればすさまじいアタリ感度がある。(これはキスなどの小さな魚を大きなオモリをつけて大遠投するような釣りをやってみれば痛いほどよくわかる。)

遠投だけならナイロンやフロロの細糸でもできるが、ランカーサイズがかかった時に一気に走られた瞬間や、ドラグを出しまくってファイトすると根にもぐられてラインブレイクなんてことにもなりかねない。その点PEで強いタックルを組めばゴリゴリと寄せられる。「スピニングが弱い」などというのはまったくの誤解である。リールが弱いのではなく、今のバス釣りは弱い糸をしぶしぶ使っている「時代」なのだと思う。

ルアーフィッシングをやるならば、特に海でのルアー釣りシーンではもはやメインになっているPEラインの使い方は覚えておいて損はない(前述のように、そのほうが大物もとりやすい)。

ラインシステムを組むのがメンドクサイ、それは確かにそうなのだが、PEの捨てがたいメリットを一度は感じたほうがいい。私が使っているリーダーの結束方法も釣り小話で紹介している。やったことがない人は、まずは電車結びでいいのでやってみよう。

何釣りにしても、PEで初めてアタリをとった時の感動は、まるではじめて魚を釣った時のように新鮮である。

今はベイトフィネスが流行っていてスピニングのパワーフィネスは廃りつつあるように見えるかもしれないが、様々な魚種のルアー釣りシーンを見渡せば、ブラックバスでも住み分けは残れどPE主流の時代は必ず来るであろう。

 

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数釣りするといいことがある

ブラックバス釣りをしていると、投げる技術はどんどん向上するだろう。打ち返す回数が、ほかの対象魚とは比較にならないからだ。

 

しかし、ブラックバス釣り全般はあたりの少ない釣りである。あたりの取り方、アワセのタイミング、ファイトでの魚のいなし方、ランディング…ひとつの「あたり」から始まるこれらの動作は、あたりの少ない釣りではなかなか上達しない。

 

最初から難しい釣りをすると、せっかく魚のあたりがあってもそれと分からなかったり、魚がかかってからラインブレイクやフックアウトして逃してしまったりしがちだ。

 

セコくても、数を釣っていれば自ずと身についていくこれらの技術が、大物がかかった時に助けになるはずだ。

 

子バス、更にはギルやニゴイを釣りまくってもいいので、小さいワームを使ったセコ釣りで技術を磨いておけば、「大物に限ってバラす」という最悪の事態を避けることができよう。

次のページでは、「セコ釣りのワームアクション」では、私の考えるセコ釣り技術の基礎を紹介していこう。

 

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